ダリアと二人で絵本を抱え、お姫様の挿し絵を指差してはドレスで舞踏会へいく夢を見たものだ。
晩餐会にはどんなお料理が並ぶのかしら。本当はニンジンも玉ねぎも嫌いだから心配だわ。大きくなるために我慢して食べてるけど、毎食ケーキならいいのに。──思い出すと笑っちゃう、幼いお喋りが次々に浮かんだ。
それにしても、好き嫌いしないよう頑張ったのに、どうしてダリアみたいに背が伸びなかったのかしら。今でも謎だわ。
「私は、亡き旦那様に連れられて、ヴェルヘルミーナ様と砦へ行ったときのことを、昨日のことのように思い出せます」
懐かしむように話すダリアに頷きながら、脳裏に、心をときめかせたヴィンス様の姿をおぼろげに思い浮かべた。
「ヴェルヘルミーナ様は、お父様よりもっと素敵な王子様に出会ったわと、嬉しそうに仰られたんですよ」
「ああ……そんなこともあったわね」
私を気にかけてくれるヴィンス様のようになりたい。彼のように素敵な魔法が使いたい。そう思って、砦に行くたびに彼を追いかけていたわ。
晩餐会にはどんなお料理が並ぶのかしら。本当はニンジンも玉ねぎも嫌いだから心配だわ。大きくなるために我慢して食べてるけど、毎食ケーキならいいのに。──思い出すと笑っちゃう、幼いお喋りが次々に浮かんだ。
それにしても、好き嫌いしないよう頑張ったのに、どうしてダリアみたいに背が伸びなかったのかしら。今でも謎だわ。
「私は、亡き旦那様に連れられて、ヴェルヘルミーナ様と砦へ行ったときのことを、昨日のことのように思い出せます」
懐かしむように話すダリアに頷きながら、脳裏に、心をときめかせたヴィンス様の姿をおぼろげに思い浮かべた。
「ヴェルヘルミーナ様は、お父様よりもっと素敵な王子様に出会ったわと、嬉しそうに仰られたんですよ」
「ああ……そんなこともあったわね」
私を気にかけてくれるヴィンス様のようになりたい。彼のように素敵な魔法が使いたい。そう思って、砦に行くたびに彼を追いかけていたわ。


