仰ぎ見た顔はとても真剣で、まっすぐ向けられた視線から逃げることなど出来なかった。
「聞き覚えがあるだろう?」
「……はい。お父様が追っていた大罪人です。ですが、幻惑の魔女は捕まり、断罪されたと──」
言いかけて、私はハッとした。
確か、その処刑は十年前の話だわ。私はまだ十にも満たなかったから、詳しい話を聞かせてもらえなかったけど、捕まった魔女が処刑された日の王都は大層なお祭り騒ぎだったのを覚えている。
十年前……まさか、その日にクレア様も亡くなっていたなんて。
「そう、レドモンド卿は魔女を捕まえた。しかし、その命が尽きた時、再び花は開いたのだ」
何の因果だろう。
大罪人となった魔女の能力が、再び、この世に現れたなんて。
「光と闇は引かれ合う定め。幻惑の魔女はこの世に混乱を招く。それを封じ込めるのは、覚醒の魔女だけ」
「聞き覚えがあるだろう?」
「……はい。お父様が追っていた大罪人です。ですが、幻惑の魔女は捕まり、断罪されたと──」
言いかけて、私はハッとした。
確か、その処刑は十年前の話だわ。私はまだ十にも満たなかったから、詳しい話を聞かせてもらえなかったけど、捕まった魔女が処刑された日の王都は大層なお祭り騒ぎだったのを覚えている。
十年前……まさか、その日にクレア様も亡くなっていたなんて。
「そう、レドモンド卿は魔女を捕まえた。しかし、その命が尽きた時、再び花は開いたのだ」
何の因果だろう。
大罪人となった魔女の能力が、再び、この世に現れたなんて。
「光と闇は引かれ合う定め。幻惑の魔女はこの世に混乱を招く。それを封じ込めるのは、覚醒の魔女だけ」


