旅行だなんて、そんな気分になれないのに。
脳裏に浮かぶのは、勝ち誇ったように高笑いをする継母の姿と、困り果てるレドモンドの屋敷で働く使用人の姿だ。
「心配することはない」
「……ヴィンセント様、ですが」
「アーリックはレドモンドの魔法繊維を気に入っている」
ベッドの端の腰を下ろしたヴィンセント様は、突然そう言ってきた。
アーリック族が、うちの魔法繊維を気に入っているなんて、初めて聞いたわ。
「そのレドモンドの令嬢と私が婚礼を上げると知れば、大歓迎するだろう」
「……つまり、それは……アーリックとの商談が出来る、ということですか?」
「あくまで、結婚の報告をしに行くだけだが、そこから商談になっても、誰も咎めはしないだろう」
つまり、協力者と言うのは新しい交易先を作ろうということなのかしら。
継母が散財するなら、それを補う手段を講じるしかないし……そういうことなら、レドモンド家としてアーリック族と繋がりを持つのも悪くないのかも。
脳裏に浮かぶのは、勝ち誇ったように高笑いをする継母の姿と、困り果てるレドモンドの屋敷で働く使用人の姿だ。
「心配することはない」
「……ヴィンセント様、ですが」
「アーリックはレドモンドの魔法繊維を気に入っている」
ベッドの端の腰を下ろしたヴィンセント様は、突然そう言ってきた。
アーリック族が、うちの魔法繊維を気に入っているなんて、初めて聞いたわ。
「そのレドモンドの令嬢と私が婚礼を上げると知れば、大歓迎するだろう」
「……つまり、それは……アーリックとの商談が出来る、ということですか?」
「あくまで、結婚の報告をしに行くだけだが、そこから商談になっても、誰も咎めはしないだろう」
つまり、協力者と言うのは新しい交易先を作ろうということなのかしら。
継母が散財するなら、それを補う手段を講じるしかないし……そういうことなら、レドモンド家としてアーリック族と繋がりを持つのも悪くないのかも。


