ローゼマリア様は、少しシワの刻まれた指で、私の頬に触れ、額を撫でるとほっと安堵の息を吐いた。熱がないことを確認したかったのだろう。その柔らかな指が心地よくて、私は微笑みながら頷いた。
「義母上……ヴェルヘルミーナと話をしたいのですが」
「何を言っているのですか。今は、ゆっくり休ませなければならないでしょう。そもそも、貴方に頼むと私は言いましたよ。大切な嫁の体調に気づけないなんて、情けない!」
「それは……」
矢継ぎ早に出てくるローゼマリア様の小言に、ヴィンセント様は困ったように口籠った。
大きな体をされていても、母の言葉には逆らえないようだ。その姿はちょっと滑稽というか、大人しい大型犬が尻尾を垂れるような感じで可愛らしい。
何だか、ヴィンセント様が少しだけ不憫にも思えてきたわ。
「義母上……ヴェルヘルミーナと話をしたいのですが」
「何を言っているのですか。今は、ゆっくり休ませなければならないでしょう。そもそも、貴方に頼むと私は言いましたよ。大切な嫁の体調に気づけないなんて、情けない!」
「それは……」
矢継ぎ早に出てくるローゼマリア様の小言に、ヴィンセント様は困ったように口籠った。
大きな体をされていても、母の言葉には逆らえないようだ。その姿はちょっと滑稽というか、大人しい大型犬が尻尾を垂れるような感じで可愛らしい。
何だか、ヴィンセント様が少しだけ不憫にも思えてきたわ。


