リヴィアンもしっかりと聞き取っていたようで、目を見開いて息を飲む。
一度口にしてしまえば、メメリアの理性は飛び、にやけた顔をむき出しにしてリヴィアンの両手を掴んだ。
「提案! ネリウス王子を更生させよう!」
「! はっ……いったい何を」
「リヴィがお仕えすることを誇りに思えればいいでしょう!? そしたらあたしもセリア様にイヤな報告をしなくて済む!」
ネリウス王子が嫌だから好きな人を、なんて悲観的に走るのではなく、しっかりと天秤にかけて決めてほしい。
責任感が強く、国の安寧を願うセリアが苦しまなくていい道を。
もしネリウス王子がセリア一筋になって、良き王族として更生してくれれば、両国の未来は明るいだろう。
それでも好きな人といたいなら、そうすればいい。
その時は全力でセリアの味方でいるだけのこと。
誰を選んでもメメリアは祝福する。
セリアが悲しさに意志をはく奪されることのないように。
ダイヤモンドよりも美しい心を汚さないためにメメリアがいる。
この命はセリアのためにある。そのことを忘れるな。
生も死も、すべてはセリアへの恩義だから。
一度口にしてしまえば、メメリアの理性は飛び、にやけた顔をむき出しにしてリヴィアンの両手を掴んだ。
「提案! ネリウス王子を更生させよう!」
「! はっ……いったい何を」
「リヴィがお仕えすることを誇りに思えればいいでしょう!? そしたらあたしもセリア様にイヤな報告をしなくて済む!」
ネリウス王子が嫌だから好きな人を、なんて悲観的に走るのではなく、しっかりと天秤にかけて決めてほしい。
責任感が強く、国の安寧を願うセリアが苦しまなくていい道を。
もしネリウス王子がセリア一筋になって、良き王族として更生してくれれば、両国の未来は明るいだろう。
それでも好きな人といたいなら、そうすればいい。
その時は全力でセリアの味方でいるだけのこと。
誰を選んでもメメリアは祝福する。
セリアが悲しさに意志をはく奪されることのないように。
ダイヤモンドよりも美しい心を汚さないためにメメリアがいる。
この命はセリアのためにある。そのことを忘れるな。
生も死も、すべてはセリアへの恩義だから。



