お兄ちゃんの通ってる学校……たしかに男子校だった……
『大丈夫だ、聖夜。理事長とは知り合いだし、保健医が女性だから』
『そういう問題じゃねぇよ。月姫はめっちゃ可愛いんだぞ?みんなそろいもそろって月姫に近づこうとするだろ。あわよくば付き合おうともな。そんな危険なとこに可愛い大切な月姫を連れていくわけねぇだろ。月姫が穢れる』
うわあ……お兄ちゃんめっちゃ饒舌だ……って、私可愛くないよ……大切なのは嬉しいけど!
『その時はお前が何とかすればいいだろ?昼は一緒に食べたりすればいい。お前、どうせ授業サボってるんだろう。変な奴が近づかないようにすればいい。』
『だからなぁ!』
『ちょ、ちょっと待って!!』
今まで口を塞いでいたけど、さすがに私も会話に入らせて……!
『どうした?月姫?』
『まず、私抜きで話を進めないで!あと、喧嘩しない!』
『『すいません……』』



