正直、驚いた。母親も普段おっとりしている。だからここまで思い詰めてたなんて想像すらしてなかった。
『そしたら、お父さんが“ 別に構わないが、それを月姫に言ったら月姫は絶対遠慮するだろう。月姫は、誰よりも人想いだから、千代が海外赴任について行かずに月姫とここに残るって言ったら月姫は絶対自分は大丈夫だから2人で行っておいでって言うだろう”ってね』
たしかに、月姫は自分よりも他人の気持ちを優先する。だから母親がこっちに残ると言っても、自分は平気だと言って送り出すだろう。
『だから、今回は聖夜の学校に編入させることにしたのよ。幸いにもあそこの理事長は知り合いだしね。……でも、本当に月姫には悪いことしたわね……。聖夜も、ごめんなさいね。』
『……いや、俺の方こそ悪かった。そこまで2人が思い詰めてるなんて知らずに切れて……』
『いいんだ、私の説明不足でもあったからな。だが、月姫は……』
『なあ』
俺は、提案というか、頼みというかそれをしてもいいか聞いた
『なんだ?』
『……もし、俺が暴走族に入っている、ということが月姫にバレて、うちの奴ら全員……というか主に梓が月姫のことを気に入ったら姫にしていいか』
『そしたら、お父さんが“ 別に構わないが、それを月姫に言ったら月姫は絶対遠慮するだろう。月姫は、誰よりも人想いだから、千代が海外赴任について行かずに月姫とここに残るって言ったら月姫は絶対自分は大丈夫だから2人で行っておいでって言うだろう”ってね』
たしかに、月姫は自分よりも他人の気持ちを優先する。だから母親がこっちに残ると言っても、自分は平気だと言って送り出すだろう。
『だから、今回は聖夜の学校に編入させることにしたのよ。幸いにもあそこの理事長は知り合いだしね。……でも、本当に月姫には悪いことしたわね……。聖夜も、ごめんなさいね。』
『……いや、俺の方こそ悪かった。そこまで2人が思い詰めてるなんて知らずに切れて……』
『いいんだ、私の説明不足でもあったからな。だが、月姫は……』
『なあ』
俺は、提案というか、頼みというかそれをしてもいいか聞いた
『なんだ?』
『……もし、俺が暴走族に入っている、ということが月姫にバレて、うちの奴ら全員……というか主に梓が月姫のことを気に入ったら姫にしていいか』



