オレンジ色の奇跡



 今日の岩佐先輩は、色っぽいと言うより柔らかい雰囲気。

 いつもの感じと違うからかな……?
 どんどん岩佐先輩に引き込まれていく。

 すっと降ってきたキスの雨。

 自然とそれを受け入れ岩佐先輩に飲み込まれていく。

「……せんぱっ」

「嫌なら……」

「え?」

「嫌なら俺をおもいっきり殴れ。
じゃなきゃ押さえられねぇ……」

 あたしの手を離し握りこぶしを作らせた。

 殴る……わけない。
 こんなに岩佐先輩が好きで好きで……。

 岩佐先輩が着ているグレーのスエットを握る。