ジェットコースターで叫びすぎて、喉が枯れかけた。
絶叫系を立て続けに三本。
さすがに体力を削られた私たちは、ふらふらになりながらフードコートへ向かった。
園内のテラス席。
奇跡的に空いていた一角に4人で腰を下ろすと──
「ふぅ〜〜〜〜!マジでお腹空いたぁ〜!」
悠人がトレーを置いて、大げさに伸びをする。
それぞれ、ピザにパスタ、ポテト、ジュースと好きなものを買い込んで、テーブルの上はあっという間ににぎやかになった。
「佐久間さん、それめっちゃ美味しそうですね……」
「えっ、梓ちゃんも同じのにすればよかったのに!ほら、一個あげるから、味見してみなよ」
「ええっ、いいんですか?ありがとうございます!」
「梓ちゃん、こっちのピザもよかったら食べてみる?」
そんなふうに和やかに盛り上がっていたら──突然。
「ねえ、梓ちゃん、さっきから思ってたんだけどさ」
「えっ?」
「“佐久間さん”って呼ぶの、やめてよ〜〜〜!遊園地まで一緒に来た仲なのに、名字で、しかもさん付けって他人行儀すぎない?名前で呼んで!“悠人”でいいからさ!」
「えっ、いや……え〜……」
いきなりの展開にちょっとたじろいだら、佐久間さんは満面の笑みで続ける。
「今さら距離感ある呼び方とか、寂しいじゃん〜〜?ね?せーのっ」
「ゆ、悠人……くん……?」
「おっけーーーー!!完璧!!」
ガッツポーズして喜ぶ悠人くん。
その様子に、隣の三浦さんがすかさず乗ってくる。
「じゃあ私もー!葉月って呼んでほしい!
“三浦さん”って、なんか年上感すごくない?
梓ちゃん、この際、年齢なんて関係ないって!遠慮せず、“葉月ちゃん”でお願い!」
「ええっ……そ、そんな急に……」
「じゃ、練習しよっか。はーづーき?」
「……は、葉月、ちゃん……」
「いえーい!」
なんだこのノリ……って思いながらも、自然と笑ってしまう。
明るくて自由で、ぐいぐい距離を縮めてくれるふたりに挟まれて、なんだかあったかい。
絶叫系を立て続けに三本。
さすがに体力を削られた私たちは、ふらふらになりながらフードコートへ向かった。
園内のテラス席。
奇跡的に空いていた一角に4人で腰を下ろすと──
「ふぅ〜〜〜〜!マジでお腹空いたぁ〜!」
悠人がトレーを置いて、大げさに伸びをする。
それぞれ、ピザにパスタ、ポテト、ジュースと好きなものを買い込んで、テーブルの上はあっという間ににぎやかになった。
「佐久間さん、それめっちゃ美味しそうですね……」
「えっ、梓ちゃんも同じのにすればよかったのに!ほら、一個あげるから、味見してみなよ」
「ええっ、いいんですか?ありがとうございます!」
「梓ちゃん、こっちのピザもよかったら食べてみる?」
そんなふうに和やかに盛り上がっていたら──突然。
「ねえ、梓ちゃん、さっきから思ってたんだけどさ」
「えっ?」
「“佐久間さん”って呼ぶの、やめてよ〜〜〜!遊園地まで一緒に来た仲なのに、名字で、しかもさん付けって他人行儀すぎない?名前で呼んで!“悠人”でいいからさ!」
「えっ、いや……え〜……」
いきなりの展開にちょっとたじろいだら、佐久間さんは満面の笑みで続ける。
「今さら距離感ある呼び方とか、寂しいじゃん〜〜?ね?せーのっ」
「ゆ、悠人……くん……?」
「おっけーーーー!!完璧!!」
ガッツポーズして喜ぶ悠人くん。
その様子に、隣の三浦さんがすかさず乗ってくる。
「じゃあ私もー!葉月って呼んでほしい!
“三浦さん”って、なんか年上感すごくない?
梓ちゃん、この際、年齢なんて関係ないって!遠慮せず、“葉月ちゃん”でお願い!」
「ええっ……そ、そんな急に……」
「じゃ、練習しよっか。はーづーき?」
「……は、葉月、ちゃん……」
「いえーい!」
なんだこのノリ……って思いながらも、自然と笑ってしまう。
明るくて自由で、ぐいぐい距離を縮めてくれるふたりに挟まれて、なんだかあったかい。

