首を傾げて、これから起こる変なことを頭に巡らせる。変なことと言えば、単純に変顔?まさか、筋肉見せるために服でも脱ぎ出す?
さすがにそんなことはしないと思うけど、いろんな変なことを思いつくままに想像していると、奈垣くんがキスをしようと近づいてきた。
「え、何するつもり?」
突然近づいてきたものだから動揺して手の甲で唇を隠すと、その手を退かすつもりもないようで、私の掌の直前まで来ると止まり、触れもせずに離れた。
理由が分からず呆気に取られ、ただ奈垣くんを見つめるだけ。すぐに離れてくれたけど、今キスするような雰囲気でもなかったよね?楽しかったのは事実だけど、その先の気持ちは私にはまだない。
「んじゃ。また明日」
「うん…」
奇行に走る奈垣くんを怒ることもできず、目を逸らしたまま後ろを振り返って帰って行くのを見送った。



