君の隣にいたいだけ

悠真が倒れてから、美咲の心は激しく揺れていた。

病院の白い廊下を何度も行き来しながら、彼の回復をただ祈る毎日。
「どうしてこんなことに…」
自分を責めそうになるけれど、悠真の笑顔が彼女を支えていた。

ある日、病室の扉が静かに開き、悠真がゆっくりと目を開けた。
美咲はその瞬間、涙をこらえきれず駆け寄った。

「悠真！よかった、本当に…」

彼は微笑みながら、かすかに手を伸ばした。
「ごめん、心配かけて」

「そんなことないよ。私はずっと君のそばにいるから」

二人の絆は、試練を越えてさらに強く深まっていた。

「これからも、どんなことがあっても、君の隣にいる」
悠真のその言葉に、美咲は強くうなずいた。

二人は再び歩き出す。
まだ見ぬ未来へ向かって――。