君の隣にいたいだけ

カップルになってからの毎日は、以前よりもずっと特別でかけがえのないものになった。

病気の苦しみも、不安も、二人で分かち合うことで少しだけ軽くなるように感じられた。

放課後の教室、美咲は悠真の隣でノートを開きながら、小さな声でつぶやいた。

「ねぇ、こんな日がずっと続けばいいのに」

悠真はその言葉に優しく微笑み返し、彼女の髪をそっと撫でた。
「俺もそう思う。でも、これからも二人で乗り越えていこう。
辛いことがあっても、君とならきっと大丈夫だ。」

ある日、二人は一緒に病院の待合室で検査を待っていた。
不安が押し寄せる中、悠真は美咲の手を強く握り、力を与えようとした。

「どんな結果でも、俺は君の隣にいる。絶対に離れない。」

その言葉に、美咲は涙をこぼしながらもうなずいた。

二人の心は、どんな苦難も乗り越えられる強さで結ばれていた。