君の隣にいたいだけ


秋の深まるある日、悠真は突然の体調不良に襲われた。

最初はただの疲れだと思っていたが、検査の結果、彼にも病気が見つかった。

その知らせは、美咲に伝えられることなく、悠真自身の胸に重くのしかかった。

「美咲に迷惑をかけたくない。まだ君には笑っていてほしい。」

そう思いながらも、心の中は不安でいっぱいだった。

しかし、ある日美咲に見つかってしまう。

「悠真、どうしたの?顔色がすごく悪いよ。」

心配そうに問いかける美咲の瞳に、悠真は嘘をつけなかった。

「実は…俺も病気が見つかったんだ。」

その言葉を聞いても、美咲はただ静かに彼の手を握り返した。

「一緒に闘おう。君となら、どんな辛いことも乗り越えられる気がする。」

二人は互いの弱さも支え合いながら、深い絆をさらに強く結び直した。

これからの道のりは決して平坦ではない。

でも、二人は約束した。

「どんなときも、君の隣にいる」——それが変わらぬ真実だと。