「司っち、私なんかしたの?」
「なんでもない。忙しいだけだ」
「仕事しない主義だったくせに」
「仕事しないと生きていけないんだよ。馬鹿か」
結局、次の日の放課後。
避けるようにしていたら、捕まってしまった。
「逃げないでよね。私司っちが何でそんなに私を避けてるのか、知りたいの!!」
「何故そんなに知りたがる」
「司っちの愛の道しるべの為に」
「馬鹿を言え、ガキ臭い」
「えー、本気で心配してるのにー!!」
はぁ、とため息を付いてバインダーの格で優しく頭を突いた。
「お前って、俺の事ーーー」
「好きなのか?」と言おうとしたら、言葉が胸に支える。
何故こんな簡単なこともいなくなってしまう?
それは俺が「好きだ」という気持ちを持っているからなんだろうか。
その瞬間、あの魔女の顔が浮かんできてバインダーをすぐ引っ込めた。
「人の頭叩いたのに、謝罪もないなんてどうかしてるよ司っち」
そこに立っていたのは紛れもない、愛の姿。
「………体調が悪いんだよ。ほっとけ」
「ほっとけないね。何があったの?オネーサンに言ってみなさい!!」
両腕を脇腹に携え、自信満々な愛。
「お前のこと、正直うざいなって」
「ひっどぉーーーい!!!」
愛に蹴りを入れそうになったが、すかさず俺は交わして次の授業に向かう。
それから俺は暫く、愛と話せなくなってーーー。
「こんばんは………」
「一ヶ月ぶりだな、司」
またカウンセリングを受ける期間が回ってきた。
「今回はどうした?」
「俺はいよいよ、犯罪者なのかもしれない」
「………というと?」
「生徒に……、嫉妬してるんだ」
「それは、それは大変だな」
優雅そうにコーヒーを飲む先生。
「なんか言わないのか………?」
「お前がどうしたいかを、待ってる」
「俺が?」
「そう、お前がだ」
「自分の意見を引き出して、それが正論になる的な理論か?」
「それ意外の答えを求めたら、お前はしっかり行動に移せるのか?」


