「んん、…今、何時だろ…?」
時計を見ると、朝の5時。
ベッドからおりて、運動用の服に着替え、髪を結んで、1階に降りる。
まだ朝の5時だからか、すごくシーンとしている。
調理場からは少しガシャガシャ聞こえるから、シェフの人たちはもう起きてるのかな? 早起きだ…!
私は、食卓を通り過ぎて、洗面台のあるお風呂場に向かった。
昨日、お風呂に入ってるときに先輩のメイドさんたちが、朝の身支度はここを使っていいからねって言ってたから、ありがたく使わせてもらおう…!
朝は顔を洗ったほうがスッキリする。 まだ9月だから、朝の気温も少し温くて、少しヒヤッとした水の温度が気持ちいいんだっ。
髪の毛が濡れないようにまとめて、バシャバシャと顔を洗う。
ふ〜、スッキリした!
部屋にタオル置いてからマラソンしに行こう。
この周辺のことはあまり詳しくないから、迷わないようにしないと。
部屋に戻り、運動靴に履き替えて、玄関を出ようとすると、メイド長の河原さんとばったり会った。
河原さん! 河原さんも早くから起きていらっしゃるんだな。
朝早くから玄関を出ようとしている私に、河原さんは不思議そうな目をしてる。
「あら…?おはようございます、弥夏さん。どこへ…?」
「河原さん、おはようございます。少しマラソンをしに行くところです。」
「マラソンですか…!体がなまってはいざというときに動けませんものね。」
「はい。ボディーガードが主様を守れないなんて絶対に駄目なので。」
「そうですね。使用人の朝礼までには戻ってきてくださいね。」
「わかりました。それでは、いってきます。」
「はい、いってらっしゃい。」
河原さんと別れ、玄関の外に出る。
外は少し明るいけど、歩いている人はあまりいない。
えっと、朝礼はたしか、6時20分までに食卓のある部屋に集合って書いてあったから……
部屋でやる運動と着替えの時間を考えたら、5時40分くらいには戻ってきたほうが良いのかな。
今は5時10分くらいだから、約30分くらい?
目安の時間を立てて、軽く準備運動をして、マラソン開始!
今日走るのは家の周り。家を外から見ると、改めてその大きさにびっくりする。
家、というよりかは豪邸のほうが合ってるかもしれない……
豪邸の周辺を知ることは大事だから、最初にざっくりとでも見ておいたほうが良いよねってことで、今日は豪邸の外周をマラソンすることにしたんだ。
走っていると、初めて見る、豪邸の裏側の景色が見えてきた。
「わぁ…!すごい、裏側ってこんなところだったんだ!」
豪邸の裏側の景色、それは黄金色に輝いている田んぼ畑が一面に広がる見通しの良い素敵なところだった。
もうすぐ収穫されるであろうお米の穂が風に流されて、キラキラ輝いて見える。
まさか、豪邸の裏がこんな素敵なところだったなんて! こんなきれいなところ、始めてきた…!
その景色に見とれて、思わず足を止める。
おっきく深呼吸をして、また、走り出す。
置くまで広がる田んぼ畑とお米の匂いが、まだ眠いと言っている体を覚ましてくれる。
こんなに清々しい気持ちになったのは久しぶりだな。今、すっごく気持ちがいい!
私はその清々しい気持ちのまま、朝の運動を終わらせて、服も着替え、使用人の朝礼に向かった。
朝礼の始まる5分前にはついたが、すでに半分くらいの人が来ていた。
早めにと思って来たつもりだったけど、結構集まってる…! 時間前行動する人が多いのかな?
私はその集まりの中にすっと混ざるように入った。
ここにいる人達はみんな、何かの紙を持っているけど、なんの紙だろう? 今日はああしてこうしてみたいな小言が聞こえるから、今日の予定表とかかな?
なんだろうって考えていると、河原さんが声をかけてきた。
「弥夏さん、マラソンは無事できましたか?」
「はい…!裏の田んぼ畑、すごくきれいで感動しました…!」
「田んぼ畑の横道を走ったのね。 あそこは、毎年秋はとってもきれいなの、見られてよかったわ。 今日が弥夏さんの初出勤になるわよね。この紙は今日の予定表よ。」
「ありがとうございます。」
河原さんから紙を受け取って、中身を見てみる。
…? なんか、今まで見てきた予定表とかとちょっと違う…?
予定表のところに書かれているはずの時間割が書かれてない…
「ここではね、みんなで集まったりとかする時以外は基本的に、午後5時までに終わらせられれば時間割は自分で組み立てていいのよ。 少し特殊でしょう?」
「時間割を自分で、ですか? たしかに、特殊ですね。初めてです。」
「そうだと思ったわ。私はここに来て長いけど、最初にこの紙を渡されたときは戸惑ったのを覚えているもの。 鷹正様いわく、自分で考えて行動することで、私達の自由な時間を増やすことができるからこうしているらしいの。お優しいわよね。」
うふふと笑う河原さんに、私も「そうですねっ」と微笑む。
時間割が細かく指定されていないのは鷹正様が私達に気遣ってくださったからなんだ…! 遥翔様も鷹正様も優しいお方だな。
お二人が優しいと、自然と優理香様も優しいのお方なのかなって思うけど、どうなんだろう?
鷹正様も、まだ直接お話したことがないからわからないけど……。優理香様のことはプロフィールに乗っていたこと以外、知っていることがない。
話しかけてみたい、けど、優理香様もきっとお忙しいよね。
鷹正様にもまだちゃんとご挨拶できてないから、もしかしたら、お二人とも専属の方でないと話す機会がないくらい忙しいのかも?
そうなら邪魔しないようにお二人の時間が暇な時にあらためて挨拶をしに行こう…!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
使用人の朝礼も終わり、さっそく学校に行く前の仕事に取り掛かる。
私の最初の仕事は、2階の廊下と階段の掃除。
予定表の紙に2階の廊下と階段の掃除ともう一つのことは、朝にすることリスト、と書かれた欄に書いて
あったから時間が朝食の時間が来るまでに終わらせておく。
バケツに水を入れて、モップをもって2階に上がる。
この家は様式で、靴のまま家に上がるんだ。だから、汚れても汚れを落としやすいように床と壁がタイルでできている。
モップで廊下を拭きながらこの次にやる仕事について考えていた。
もう一つ朝にやることリストに書かれてたのは、遥翔様を起こすこと、だったんだけど……
昨日、あんなこと言われてすぐに自分の部屋に戻ったから、きまずいんだよねぇ…
私の仕事だから、やらないわけにはいかないけど、とある癖?もあるみたいだし、正直気が重い。
抱きつかれたりしたら、本気で私遥翔様のこと殴っちゃいそう…。というか、殴ると思う。そうならないようにちゃんと気を引き締めて起こしにいかないと…っ
モップで廊下を拭いて、階段も拭いて、全部ピッカピカに仕上げたら時計は7時を指していた。
もうそろそろ遥翔様を起こす時間かな?7時くらいに起こすようにって書いてあったし!
私は掃除道具を片付け、遥翔様の部屋の前に立つ。
ふぅ……どうか、遥翔様が起きていますように!!
コンコンコン
「………」
返事がない。 いや、もしかしたらノックが小さくて聞こえなかったのかも…!
コンコンコン
「………」
うん……遥翔様、起きてないようで。
「入りますね、失礼します…」
そぉっと扉を開けて中に入る。
遥翔様のベッドは、ドアところから見て部屋の左側の奥に置いてある。
見ると、遥翔様はまだ、すーすーと眠っている。
私は、その眠っている真横にしゃがんだ。
……やっぱり、何度見てもすごくイケメンな顔だなぁって思う。 まつげ長いし、目は大きくて整ってるし。
って、こんな観察なんかしてる場合じゃない…っ!
遥翔様のこと起こさないとだっ… とりあえず、名前を呼んでみる…?
「遥翔様、朝ですよ起きてください…っ」
少し控えめに名前を呼ぶ。
そしたら、遥翔様はモゾッと動いてこちらを向いた。
目が合うと、ギロッと超眠そうな顔で睨みつけられた。
「あぁ?なんだよ、うっせーな…」
ひぃっ…! 遥翔様こわっ、口悪…?! またキャラ変わった…?
そして遥翔様の睨み顔が超怖い…っ!
「あの、朝です…」
「は?知らね、寝る。」
「え!?それは困ります!」
また寝ちゃったら朝ごはんの時間に間に合わない…!
でも、ガラの悪くなった遥翔様起こすのはちょっと…怖い。
どうしたら遥翔様も起きられるかな…?
一旦、顔を洗いに行ってみるとか? その前にベッドから起き上がらないとか。
「遥翔様、まずはベッドから起き上がりましょう?もうすぐ朝ごはんの時間になってしまいますし…!」
「眠いから寝る。朝ごはんいらね。」
うぅぅっ、小さい子か!!
今の遥翔様は次期社長になるとは思えないような姿をしている。
丸まって布団を頭まで被ってる。
眠いからと言って毛布にくるまって出てくる様子がない。しかもすごく機嫌が悪い。まるで朝起きるのが嫌な小さい子みたいに。
朝起きるときの悪グセとはこれか… 寝起きはすんごく機嫌が悪い……と。
「もう、遥翔様、そんな事言わずに出てきてください! 無理やり引っ張り起こしますよ?」
「無理やりぃ?お前、そんな事していーの?」
「だめ、です……。」
「そう。んじゃ、おやすみ。」
そう言って遥翔様は布団に戻ってしまった。
このまま寝てて大丈夫か心配だけど、仕方ない、よね…
河原さんに起こせませんでした、って謝りに行こう。
私はドアノブに手をかける、___前に手を引っ込める。
身を翻して素早くベッドのそばに行き、布団の端に片手をかける。
ガバッ
「うわ!?」
私は遥翔様の被っていた毛布を思いっきり剥がし、遥翔様の上半身を片手でひょいと持ち上げる。
「おはようございます遥翔様っ! 油断は禁物ですよ!!」
「は、はぁ?!」
時計を見ると、朝の5時。
ベッドからおりて、運動用の服に着替え、髪を結んで、1階に降りる。
まだ朝の5時だからか、すごくシーンとしている。
調理場からは少しガシャガシャ聞こえるから、シェフの人たちはもう起きてるのかな? 早起きだ…!
私は、食卓を通り過ぎて、洗面台のあるお風呂場に向かった。
昨日、お風呂に入ってるときに先輩のメイドさんたちが、朝の身支度はここを使っていいからねって言ってたから、ありがたく使わせてもらおう…!
朝は顔を洗ったほうがスッキリする。 まだ9月だから、朝の気温も少し温くて、少しヒヤッとした水の温度が気持ちいいんだっ。
髪の毛が濡れないようにまとめて、バシャバシャと顔を洗う。
ふ〜、スッキリした!
部屋にタオル置いてからマラソンしに行こう。
この周辺のことはあまり詳しくないから、迷わないようにしないと。
部屋に戻り、運動靴に履き替えて、玄関を出ようとすると、メイド長の河原さんとばったり会った。
河原さん! 河原さんも早くから起きていらっしゃるんだな。
朝早くから玄関を出ようとしている私に、河原さんは不思議そうな目をしてる。
「あら…?おはようございます、弥夏さん。どこへ…?」
「河原さん、おはようございます。少しマラソンをしに行くところです。」
「マラソンですか…!体がなまってはいざというときに動けませんものね。」
「はい。ボディーガードが主様を守れないなんて絶対に駄目なので。」
「そうですね。使用人の朝礼までには戻ってきてくださいね。」
「わかりました。それでは、いってきます。」
「はい、いってらっしゃい。」
河原さんと別れ、玄関の外に出る。
外は少し明るいけど、歩いている人はあまりいない。
えっと、朝礼はたしか、6時20分までに食卓のある部屋に集合って書いてあったから……
部屋でやる運動と着替えの時間を考えたら、5時40分くらいには戻ってきたほうが良いのかな。
今は5時10分くらいだから、約30分くらい?
目安の時間を立てて、軽く準備運動をして、マラソン開始!
今日走るのは家の周り。家を外から見ると、改めてその大きさにびっくりする。
家、というよりかは豪邸のほうが合ってるかもしれない……
豪邸の周辺を知ることは大事だから、最初にざっくりとでも見ておいたほうが良いよねってことで、今日は豪邸の外周をマラソンすることにしたんだ。
走っていると、初めて見る、豪邸の裏側の景色が見えてきた。
「わぁ…!すごい、裏側ってこんなところだったんだ!」
豪邸の裏側の景色、それは黄金色に輝いている田んぼ畑が一面に広がる見通しの良い素敵なところだった。
もうすぐ収穫されるであろうお米の穂が風に流されて、キラキラ輝いて見える。
まさか、豪邸の裏がこんな素敵なところだったなんて! こんなきれいなところ、始めてきた…!
その景色に見とれて、思わず足を止める。
おっきく深呼吸をして、また、走り出す。
置くまで広がる田んぼ畑とお米の匂いが、まだ眠いと言っている体を覚ましてくれる。
こんなに清々しい気持ちになったのは久しぶりだな。今、すっごく気持ちがいい!
私はその清々しい気持ちのまま、朝の運動を終わらせて、服も着替え、使用人の朝礼に向かった。
朝礼の始まる5分前にはついたが、すでに半分くらいの人が来ていた。
早めにと思って来たつもりだったけど、結構集まってる…! 時間前行動する人が多いのかな?
私はその集まりの中にすっと混ざるように入った。
ここにいる人達はみんな、何かの紙を持っているけど、なんの紙だろう? 今日はああしてこうしてみたいな小言が聞こえるから、今日の予定表とかかな?
なんだろうって考えていると、河原さんが声をかけてきた。
「弥夏さん、マラソンは無事できましたか?」
「はい…!裏の田んぼ畑、すごくきれいで感動しました…!」
「田んぼ畑の横道を走ったのね。 あそこは、毎年秋はとってもきれいなの、見られてよかったわ。 今日が弥夏さんの初出勤になるわよね。この紙は今日の予定表よ。」
「ありがとうございます。」
河原さんから紙を受け取って、中身を見てみる。
…? なんか、今まで見てきた予定表とかとちょっと違う…?
予定表のところに書かれているはずの時間割が書かれてない…
「ここではね、みんなで集まったりとかする時以外は基本的に、午後5時までに終わらせられれば時間割は自分で組み立てていいのよ。 少し特殊でしょう?」
「時間割を自分で、ですか? たしかに、特殊ですね。初めてです。」
「そうだと思ったわ。私はここに来て長いけど、最初にこの紙を渡されたときは戸惑ったのを覚えているもの。 鷹正様いわく、自分で考えて行動することで、私達の自由な時間を増やすことができるからこうしているらしいの。お優しいわよね。」
うふふと笑う河原さんに、私も「そうですねっ」と微笑む。
時間割が細かく指定されていないのは鷹正様が私達に気遣ってくださったからなんだ…! 遥翔様も鷹正様も優しいお方だな。
お二人が優しいと、自然と優理香様も優しいのお方なのかなって思うけど、どうなんだろう?
鷹正様も、まだ直接お話したことがないからわからないけど……。優理香様のことはプロフィールに乗っていたこと以外、知っていることがない。
話しかけてみたい、けど、優理香様もきっとお忙しいよね。
鷹正様にもまだちゃんとご挨拶できてないから、もしかしたら、お二人とも専属の方でないと話す機会がないくらい忙しいのかも?
そうなら邪魔しないようにお二人の時間が暇な時にあらためて挨拶をしに行こう…!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
使用人の朝礼も終わり、さっそく学校に行く前の仕事に取り掛かる。
私の最初の仕事は、2階の廊下と階段の掃除。
予定表の紙に2階の廊下と階段の掃除ともう一つのことは、朝にすることリスト、と書かれた欄に書いて
あったから時間が朝食の時間が来るまでに終わらせておく。
バケツに水を入れて、モップをもって2階に上がる。
この家は様式で、靴のまま家に上がるんだ。だから、汚れても汚れを落としやすいように床と壁がタイルでできている。
モップで廊下を拭きながらこの次にやる仕事について考えていた。
もう一つ朝にやることリストに書かれてたのは、遥翔様を起こすこと、だったんだけど……
昨日、あんなこと言われてすぐに自分の部屋に戻ったから、きまずいんだよねぇ…
私の仕事だから、やらないわけにはいかないけど、とある癖?もあるみたいだし、正直気が重い。
抱きつかれたりしたら、本気で私遥翔様のこと殴っちゃいそう…。というか、殴ると思う。そうならないようにちゃんと気を引き締めて起こしにいかないと…っ
モップで廊下を拭いて、階段も拭いて、全部ピッカピカに仕上げたら時計は7時を指していた。
もうそろそろ遥翔様を起こす時間かな?7時くらいに起こすようにって書いてあったし!
私は掃除道具を片付け、遥翔様の部屋の前に立つ。
ふぅ……どうか、遥翔様が起きていますように!!
コンコンコン
「………」
返事がない。 いや、もしかしたらノックが小さくて聞こえなかったのかも…!
コンコンコン
「………」
うん……遥翔様、起きてないようで。
「入りますね、失礼します…」
そぉっと扉を開けて中に入る。
遥翔様のベッドは、ドアところから見て部屋の左側の奥に置いてある。
見ると、遥翔様はまだ、すーすーと眠っている。
私は、その眠っている真横にしゃがんだ。
……やっぱり、何度見てもすごくイケメンな顔だなぁって思う。 まつげ長いし、目は大きくて整ってるし。
って、こんな観察なんかしてる場合じゃない…っ!
遥翔様のこと起こさないとだっ… とりあえず、名前を呼んでみる…?
「遥翔様、朝ですよ起きてください…っ」
少し控えめに名前を呼ぶ。
そしたら、遥翔様はモゾッと動いてこちらを向いた。
目が合うと、ギロッと超眠そうな顔で睨みつけられた。
「あぁ?なんだよ、うっせーな…」
ひぃっ…! 遥翔様こわっ、口悪…?! またキャラ変わった…?
そして遥翔様の睨み顔が超怖い…っ!
「あの、朝です…」
「は?知らね、寝る。」
「え!?それは困ります!」
また寝ちゃったら朝ごはんの時間に間に合わない…!
でも、ガラの悪くなった遥翔様起こすのはちょっと…怖い。
どうしたら遥翔様も起きられるかな…?
一旦、顔を洗いに行ってみるとか? その前にベッドから起き上がらないとか。
「遥翔様、まずはベッドから起き上がりましょう?もうすぐ朝ごはんの時間になってしまいますし…!」
「眠いから寝る。朝ごはんいらね。」
うぅぅっ、小さい子か!!
今の遥翔様は次期社長になるとは思えないような姿をしている。
丸まって布団を頭まで被ってる。
眠いからと言って毛布にくるまって出てくる様子がない。しかもすごく機嫌が悪い。まるで朝起きるのが嫌な小さい子みたいに。
朝起きるときの悪グセとはこれか… 寝起きはすんごく機嫌が悪い……と。
「もう、遥翔様、そんな事言わずに出てきてください! 無理やり引っ張り起こしますよ?」
「無理やりぃ?お前、そんな事していーの?」
「だめ、です……。」
「そう。んじゃ、おやすみ。」
そう言って遥翔様は布団に戻ってしまった。
このまま寝てて大丈夫か心配だけど、仕方ない、よね…
河原さんに起こせませんでした、って謝りに行こう。
私はドアノブに手をかける、___前に手を引っ込める。
身を翻して素早くベッドのそばに行き、布団の端に片手をかける。
ガバッ
「うわ!?」
私は遥翔様の被っていた毛布を思いっきり剥がし、遥翔様の上半身を片手でひょいと持ち上げる。
「おはようございます遥翔様っ! 油断は禁物ですよ!!」
「は、はぁ?!」

