「間に合って良かった」
彼はそう言うと剣が腹部に刺さったまま、騎士の首に肘をつき、彼を気絶させた。
「ぐっ……」
腹部から剣を抜くと鮮血が辺りに飛び散り、レオンも倒れてしまった。
彼を抱き起こし、腹部に力を注ぐ。
「絶対に死なせない!」
お願いだから、治って!
願うも彼の出血は止まらなかった。
「……。アイリス。逃げ……ろ。致命傷になった傷は……。聖女でも治せないと聞いた」
「嫌!絶対に治す!あなたは私が死なせないから!」
お願い、お母様!助けて!
その時、魔導師が近くに現れ
「お前は兄を殺した。復讐がやっと叶った」
ニヤリ笑って、こちらを見ている。
「逃げろ……。お前だけでも……」
レオンが震えているのを感じた。
顔色も悪くなっている。
「愛してる……から」
彼の視界はボヤけているようで、目線が合わなかった。
いやよ、いやだ。神様、どうか……。
私の力がなくなってもいい。
一生使えなくても良い。
私の命と引き換えでもいいから!
どうか、助けてください!
彼を抱きかかえながら祈る。
「バカだな。二人そろって死ね!」
魔導師が私たちに向かって火を放った。
その刹那――。
「なぜだ。何が起こっている」
自分でもわからなかった。
私の髪の毛は金髪になり、光が私たちを包んでいる。
「アイリ……ス?」
「レオン?」
彼を見ると顔色も戻り、血も止まっていた。
「片目と髪色が金色になっている?」
自分ではわからなかったが、レオンが私の容姿を見て呟いた。
「もう一度だ!死ね!!」
先ほどよりも大きな火の玉がこちらに向かって飛んできた。
レオンが呟くと私たちの前にシールドができ、炎を弾いた。
「先にあいつを倒す」
彼はスッと立ち上がり、剣を腰から抜いた。
魔導師が慌てて何かを放とうとするも、彼の早さにはついてこれず、切先が身体を二つにした。
「全て燃えろ」
レオンが唱えると魔導師の身体は青い炎に包まれ、一瞬にして炭になった。
「レオン、どうなっているの?」
気づけば私の髪色と目の色は黒に戻っていた。
「俺にもよくわからない。が、本来の聖女の力が最大限に引き出せたのではないかと思う」
それよりも……と
「ケガはないか!?」
カバっと両腕を掴まれ、ジッと顔を覗き込まれた。
「大丈夫。レオンが守ってくれたから。レオンは?ケガは大丈夫?」
深く刺された腹部を見ると、傷は跡形もなく消えていた。
「大丈夫だ。ありがとう。力のおかげで完治したみたいだ。アイリスがいなかったら俺は死んでいた」
感謝を伝えるのは私の方なのに。
「本当に良かった!」
彼に思いっきり抱きつくと、彼に抱きかかえられ、そのままキスをされた。
その後、魔導師が死んだことで、騎士たちの暗示も解けた。
魔法により操られてしまったらしい。
泥棒だと助けを求めた市民や一部の群衆も魔導師により操られていたようだ。
騎士団の調査では魔導師の発言通り、前回レオンが倒した魔導師の弟で復讐を企てていたのではないかとの調査だった。
彼はそう言うと剣が腹部に刺さったまま、騎士の首に肘をつき、彼を気絶させた。
「ぐっ……」
腹部から剣を抜くと鮮血が辺りに飛び散り、レオンも倒れてしまった。
彼を抱き起こし、腹部に力を注ぐ。
「絶対に死なせない!」
お願いだから、治って!
願うも彼の出血は止まらなかった。
「……。アイリス。逃げ……ろ。致命傷になった傷は……。聖女でも治せないと聞いた」
「嫌!絶対に治す!あなたは私が死なせないから!」
お願い、お母様!助けて!
その時、魔導師が近くに現れ
「お前は兄を殺した。復讐がやっと叶った」
ニヤリ笑って、こちらを見ている。
「逃げろ……。お前だけでも……」
レオンが震えているのを感じた。
顔色も悪くなっている。
「愛してる……から」
彼の視界はボヤけているようで、目線が合わなかった。
いやよ、いやだ。神様、どうか……。
私の力がなくなってもいい。
一生使えなくても良い。
私の命と引き換えでもいいから!
どうか、助けてください!
彼を抱きかかえながら祈る。
「バカだな。二人そろって死ね!」
魔導師が私たちに向かって火を放った。
その刹那――。
「なぜだ。何が起こっている」
自分でもわからなかった。
私の髪の毛は金髪になり、光が私たちを包んでいる。
「アイリ……ス?」
「レオン?」
彼を見ると顔色も戻り、血も止まっていた。
「片目と髪色が金色になっている?」
自分ではわからなかったが、レオンが私の容姿を見て呟いた。
「もう一度だ!死ね!!」
先ほどよりも大きな火の玉がこちらに向かって飛んできた。
レオンが呟くと私たちの前にシールドができ、炎を弾いた。
「先にあいつを倒す」
彼はスッと立ち上がり、剣を腰から抜いた。
魔導師が慌てて何かを放とうとするも、彼の早さにはついてこれず、切先が身体を二つにした。
「全て燃えろ」
レオンが唱えると魔導師の身体は青い炎に包まれ、一瞬にして炭になった。
「レオン、どうなっているの?」
気づけば私の髪色と目の色は黒に戻っていた。
「俺にもよくわからない。が、本来の聖女の力が最大限に引き出せたのではないかと思う」
それよりも……と
「ケガはないか!?」
カバっと両腕を掴まれ、ジッと顔を覗き込まれた。
「大丈夫。レオンが守ってくれたから。レオンは?ケガは大丈夫?」
深く刺された腹部を見ると、傷は跡形もなく消えていた。
「大丈夫だ。ありがとう。力のおかげで完治したみたいだ。アイリスがいなかったら俺は死んでいた」
感謝を伝えるのは私の方なのに。
「本当に良かった!」
彼に思いっきり抱きつくと、彼に抱きかかえられ、そのままキスをされた。
その後、魔導師が死んだことで、騎士たちの暗示も解けた。
魔法により操られてしまったらしい。
泥棒だと助けを求めた市民や一部の群衆も魔導師により操られていたようだ。
騎士団の調査では魔導師の発言通り、前回レオンが倒した魔導師の弟で復讐を企てていたのではないかとの調査だった。
