【更新停止中】子犬系男子の距離感がバグりすぎてて困ってます!

「……そっか」


夜光先輩は私の言葉にそれ以上深く突っ込まなかった。


代わりに、本題である『主将決め問題』の方に戻って、


さっきの返事と似たような温かいけど触れたくない温度で、ため息を溢しながら口を開いた。


「はぁあ、樋口も昼仲さんみたいに、弱音とか愚痴とか言ってくれればいんだけどなー。


先輩として、情けねぇわ。抱えてるもん一緒に背負わせてくれないなんてな」


「…」


夜光先輩の言うことは、分かる。


私自身も、出来ることなら、今の夜光先輩みたいに要ちゃんや日照くんの弱音や本音を聞きたい。


そばにいて「私がいるから大丈夫だよ!」って言いたい。


……けど。


人との関係には、踏み込んでいい領域と踏み込んではいけない領域がある。


そしていつもその境目は曖昧。


―――だから、人との関係は歪むし、拗れるし、壊れる。


『なー、蓮(れん)知ってた?昼仲って、お前のこと好きらしーよ』


だから私は、自分からはその曖昧な境目に踏み込まない。


もう2度と、”あの日”みたいなことなりたくないから―――。