子犬系男子の距離感がバグりすぎてて困ってます!

「日照よりも多いじゃんw さすがに昼仲さんにはそんなことしないよ。


デートがいい。あ、お前はついてくるなよ、分かってると思うけど」


「つ、ついていくわけないじゃないですか!!ついていったら邪魔した罰として荷物持ちだろうし!!」


「よし、さすがに男女の礼儀は分かってるか。良かった。じゃあ、プラン俺考えるから決まったら連絡する」


「あ、は、はい」


「後、日照の件だけど、チームと話し合って日照のレギュラー出戻りと大会のこと考えとく。


だから、日照は昼仲さんにみっちり数学見てもらって数学の補習頑張るんだぞ」


日照くんに強く念押しをして教室から立ち去って自分の教室に帰った夜光先輩。


夜光先輩が帰ったことを確認した日照くんと私はホッと盛大に胸を撫で下ろした。


「夜光先輩が過去1怖くて過去1優しかった…」


「お許し貰えてよかったぁ~…」


「昼仲先輩、何かすみません…。俺のせいで、変なことになっちゃって」


「あ、ううん、大丈夫だよ!夜光先輩、なんだかんだ優しい人だって知ってるし!」


「そ、そうじゃなくて…っ」


「?」


「夜光先輩と、本当に、デート、するんすか?」


「……そりゃ、流れでああなったし、今さら断るのも悪いし」


「…そっすか。そっすよね!昼仲先輩、夜光先輩とのデート楽しんできてください!」


日照くんは寂しい顔をしたかと思えば、それは本当に瞬きをする間もないくらいに一瞬で、


いつもの明るくて可愛らしい笑顔を私に向けた。


その笑顔に私は不意を突かれるように胸に小さな刃が突き刺さった。


――ズキッ。


ん……?


今何で私、日照くんの言葉に傷ついたんだろう?


別に日照くん、悪いこと1つも言ってないのに。


小さく突き刺さった刃に戸惑いつつも、私と日照くんの会話はこの日は終わった。