「普通に考えれば、そうだろうね。あれで気がつかない方が、明らかにおかしいから。鈍感な振りをして、断れない縁談を回避しようとしていたのか……あれがすべて演技だとしたら、それはそれはハビエルは恐ろしい男だな」
カツカツと音をさせて『私もそう思う』と石板に書けば、エリアスは変な顔をした。
だって、私も長く一緒に居るだろう部下ロイクさんの言葉を聞かなければ、ハビエル様ったら鈍感過ぎる……! と、思ったままでいたもの。
「それに、シャーロット。何だよ。筆談なんかをはじめて。従兄弟である僕のことも異性だってことに、遅ればせながら気がついたのか?」
あ。そうだった! その辺の説明が、すっぽり抜けていたかも……!
エリアスから見たら自分とは問題なく話せる癖に、どうして今文字で会話しているんだって話よね。
『王家の影が私の事を、見張っているらしいの』
「……シャーロットのことを? おいおい。僕の知らないうちに、この国の国家転覆でも企んだのか? 本当に目が離せない従姉妹だな」
長い足を組み替えて、エリアスは揶揄うように言った。
もう。そんなわけ……ないでしょ!
カツカツと音をさせて『私もそう思う』と石板に書けば、エリアスは変な顔をした。
だって、私も長く一緒に居るだろう部下ロイクさんの言葉を聞かなければ、ハビエル様ったら鈍感過ぎる……! と、思ったままでいたもの。
「それに、シャーロット。何だよ。筆談なんかをはじめて。従兄弟である僕のことも異性だってことに、遅ればせながら気がついたのか?」
あ。そうだった! その辺の説明が、すっぽり抜けていたかも……!
エリアスから見たら自分とは問題なく話せる癖に、どうして今文字で会話しているんだって話よね。
『王家の影が私の事を、見張っているらしいの』
「……シャーロットのことを? おいおい。僕の知らないうちに、この国の国家転覆でも企んだのか? 本当に目が離せない従姉妹だな」
長い足を組み替えて、エリアスは揶揄うように言った。
もう。そんなわけ……ないでしょ!



