『以前、王太子ヒューバートと賭けをして勝った時にした約束で、俺が結婚する時には、彼に協力してもらうことになっている。妹マチルダのことで彼も色々思うところはあるだろうが、なんとか公示期間を短くしてもらい、最短で結婚式が出来ないか聞いてみるよ。流石に、初夜を越せば諦めてくれると思うから』
初……! 初夜……! いえ。当然ですよね。結婚式をするって、そういうことだし。
「シャーロット。何も心配することはないよ……」
にっこりと微笑んだハビエル様はその時に私に石板を渡したので、ここまでの話で何か聞きたいことがあったら聞いてねということなのかもしれない。
私はカツカツと音をさせて、石板に一番に気になることを書いた。
『ハビエル様は結婚が出来るなら、相手は誰でも良いと思っていましたか?』
私がこの文章を見せれば、彼はとても驚いた表情をしていた。
なんだか自分でも忘れそうになるけれど、夜会で会話の練習台としてハビエル様へと声を掛けたのは、二日前の夜なのだ。
なんなら、私たちはまだ出会ってから丸二日経っていない可能性だってある。
初……! 初夜……! いえ。当然ですよね。結婚式をするって、そういうことだし。
「シャーロット。何も心配することはないよ……」
にっこりと微笑んだハビエル様はその時に私に石板を渡したので、ここまでの話で何か聞きたいことがあったら聞いてねということなのかもしれない。
私はカツカツと音をさせて、石板に一番に気になることを書いた。
『ハビエル様は結婚が出来るなら、相手は誰でも良いと思っていましたか?』
私がこの文章を見せれば、彼はとても驚いた表情をしていた。
なんだか自分でも忘れそうになるけれど、夜会で会話の練習台としてハビエル様へと声を掛けたのは、二日前の夜なのだ。
なんなら、私たちはまだ出会ってから丸二日経っていない可能性だってある。



