「俺の縁談相手を、邪魔に……? どうしてだ。伯父上や伯母上からも、早く結婚しろと再三言われているし、俺もそうしたいと答えている。王太子であるヒューバートからも。さっさと結婚しろと、この前に言われたばかりだ。だから、こうしてシャーロットとの結婚を決めたではないか」
それって、恐らくは『うちの末姫がハビエルのことが好きだから気がついてやれ』って、そういう意味ですよー!!! 多分、わかっていないと思いますけどー!!!
それは言えない私は嫌な汗が全身から、だらだらと流れそうになった。
「それは、団長本人が一番に、わかっていることではないですか……そろそろ良いと思いますよ。そちらのご令嬢は、団長の事が本当にお好きなようですし」
……え?
揶揄うでもなく冷静な眼差しで団長を真っ直ぐに見つめるロイクさんに、私は驚いてしまった。わかっていること? だって、ハビエル様はマチルダ様の好意なんて、まるで何も知らないのに。
そこで私はロイクさんが、これまでに言っていた事を思い出していた。
それって、恐らくは『うちの末姫がハビエルのことが好きだから気がついてやれ』って、そういう意味ですよー!!! 多分、わかっていないと思いますけどー!!!
それは言えない私は嫌な汗が全身から、だらだらと流れそうになった。
「それは、団長本人が一番に、わかっていることではないですか……そろそろ良いと思いますよ。そちらのご令嬢は、団長の事が本当にお好きなようですし」
……え?
揶揄うでもなく冷静な眼差しで団長を真っ直ぐに見つめるロイクさんに、私は驚いてしまった。わかっていること? だって、ハビエル様はマチルダ様の好意なんて、まるで何も知らないのに。
そこで私はロイクさんが、これまでに言っていた事を思い出していた。



