ハビエル様が驚きに目を見開いて恥ずかしさの極地の私へ手を伸ばした時、扉がガチャっと開きお茶をお盆に乗せた騎士が、非常に距離の近い私たちの様子に目を留めた。
「出直します? 団長の言いつけ通り、喉に良いお茶です」
冷ややかな視線と冷静な声にピンク色に染まっていた空気は、一気に冷たくなってしまった。私は少しハビエル様から距離を取ったし、彼も一旦元の位置へと身を引いた。
「いや、良い……シャーロットは俺の邸に来ることになっているから、職場だということを忘れていた」
はい! 職場ですね! 職場でしたね! 確かにこちらの騎士様も、おそらくは職務上の言いつけでお茶を持って来ているので、こんな場所で何をと叱られるとしたら、こちらの方ですよね!
「早々に……団長の邸へ? 貴方、ついこの前まで結婚出来ないと、苦悩していませんでした?」
私の前にお茶を置いてくれた騎士様は、茶髪に緑色の瞳。そして、可愛らしい童顔を持っていた。
「いや、だからシャーロットが夜会で俺に声を掛けてくれたんだ。そして、俺は結婚するならこの子しかいないと……」
「出直します? 団長の言いつけ通り、喉に良いお茶です」
冷ややかな視線と冷静な声にピンク色に染まっていた空気は、一気に冷たくなってしまった。私は少しハビエル様から距離を取ったし、彼も一旦元の位置へと身を引いた。
「いや、良い……シャーロットは俺の邸に来ることになっているから、職場だということを忘れていた」
はい! 職場ですね! 職場でしたね! 確かにこちらの騎士様も、おそらくは職務上の言いつけでお茶を持って来ているので、こんな場所で何をと叱られるとしたら、こちらの方ですよね!
「早々に……団長の邸へ? 貴方、ついこの前まで結婚出来ないと、苦悩していませんでした?」
私の前にお茶を置いてくれた騎士様は、茶髪に緑色の瞳。そして、可愛らしい童顔を持っていた。
「いや、だからシャーロットが夜会で俺に声を掛けてくれたんだ。そして、俺は結婚するならこの子しかいないと……」



