良い気になったことはないです……命の危険なら、ずっと感じていますけど……。
マチルダ様の質問に答えていただけの私は、何を言っても噛みつかれる猛犬を前にした気持ちになった。だって、おそらくは私の話なんて聞く気はなくて、ただただ傷つけるために否定したいだけなのだ。
今にも激しく罵倒されそうな張り詰めた空気の中で、なんだか泣きそうになってしまった。
どうしよう……私、王族のお姫様にここで、それこそぺしゃんこになるまで、酷いことを色々言われるのかな……すごく、嫌だな……。
そこに重くなった空気を切り裂くような、明るい声が聞こえた。
「……シャーロット! ここに居たのか。部下に俺の居場所を聞いたとか。来ると言ってくれれば、迎えに行ったのに……あれ? マチルダか。お前、ここで何をしているんだ? ……シャーロットに、何か用なのか?」
そこに白い布で汗を拭きながらやって来た、袖のない黒い下着姿の形容詞が爽やかしか思いつかない美形のハビエル様。
私に近付くと背中に手を当ててにこにこ微笑みながら顔を覗き込み、その後、マチルダ様にはきょとんとした様子で尋ねていた。
マチルダ様の質問に答えていただけの私は、何を言っても噛みつかれる猛犬を前にした気持ちになった。だって、おそらくは私の話なんて聞く気はなくて、ただただ傷つけるために否定したいだけなのだ。
今にも激しく罵倒されそうな張り詰めた空気の中で、なんだか泣きそうになってしまった。
どうしよう……私、王族のお姫様にここで、それこそぺしゃんこになるまで、酷いことを色々言われるのかな……すごく、嫌だな……。
そこに重くなった空気を切り裂くような、明るい声が聞こえた。
「……シャーロット! ここに居たのか。部下に俺の居場所を聞いたとか。来ると言ってくれれば、迎えに行ったのに……あれ? マチルダか。お前、ここで何をしているんだ? ……シャーロットに、何か用なのか?」
そこに白い布で汗を拭きながらやって来た、袖のない黒い下着姿の形容詞が爽やかしか思いつかない美形のハビエル様。
私に近付くと背中に手を当ててにこにこ微笑みながら顔を覗き込み、その後、マチルダ様にはきょとんとした様子で尋ねていた。



