(命の危険は置いておいて)ハビエル様がひと目見てすぐに理解出来るくらいに素敵な男性であることには間違いなく、乙女な状況(シチュエーション)を好きな性格も、よくよく考えてみると……なんだか、可愛いかもしれない。
向かうところ敵なしに見える彼が、私にだけ見せてくれるああいう部分は……正直に言えば、好印象だった。
「ならば……クラレットに、そういう希望を全てを話すしかない。早い方が良いと思う。このままだと、あっという間に婚約をすることになりそうだ」
おそろしい事に私もそう思う。
ハビエル様と結婚する流れに乗っている……と、私だって思うけれど、それは激流で巨大な丸太でも流せそうな……そういう、滝を流れ落ちる水のような例えで間違いなかった。
その時、扉を叩く音がしたので、私は返事を返した。
「……シャーロット様。ただいま、ハビエル・クラレット卿が、いらっしゃっております」
困惑顔のメイドの表情を写し取るように、私も同じ表情になっていると思う。
「……え!? な、なんですって!?」
さ、さっき手紙を届けさせたところで……彼が手紙に書いていた時間には、まだ、なっていないはずだけど!?
「ふはは! 本当に、面白い男だな……」
心から面白がっている様子の従兄弟エリアスに、私の心には少々殺意が浮かんでしまったことは……仕方ないと思うの。
向かうところ敵なしに見える彼が、私にだけ見せてくれるああいう部分は……正直に言えば、好印象だった。
「ならば……クラレットに、そういう希望を全てを話すしかない。早い方が良いと思う。このままだと、あっという間に婚約をすることになりそうだ」
おそろしい事に私もそう思う。
ハビエル様と結婚する流れに乗っている……と、私だって思うけれど、それは激流で巨大な丸太でも流せそうな……そういう、滝を流れ落ちる水のような例えで間違いなかった。
その時、扉を叩く音がしたので、私は返事を返した。
「……シャーロット様。ただいま、ハビエル・クラレット卿が、いらっしゃっております」
困惑顔のメイドの表情を写し取るように、私も同じ表情になっていると思う。
「……え!? な、なんですって!?」
さ、さっき手紙を届けさせたところで……彼が手紙に書いていた時間には、まだ、なっていないはずだけど!?
「ふはは! 本当に、面白い男だな……」
心から面白がっている様子の従兄弟エリアスに、私の心には少々殺意が浮かんでしまったことは……仕方ないと思うの。



