「うん……それはまあ、代償だな。ほら。シャーロットも勉強しただろう。何かを手に入れる際には、何かを失わないといけないという、あの有名な等価交換という法則を……」

「もー!! エリアス、私のこと、揶揄っているでしょう」

 私は近くにあった美麗な顔を睨み付け、彼はにやりと微笑んだ。

「伯母さんから呼ばれて、シャーロット何があったのかと思ったけど、これはヤバい。少し目を離したら、いきなり騎士団長に求婚されてて王女に命を狙われているの、まじ最高に面白い」

「もう!! 最っ低!!」

 私から枕で叩かれたエリアスは、面白そうに笑い声をあげた。