……あ……マチルダ様のご意向が貴族内から忖度されて、ハビエル様が持ちかけた縁談だって早々に断られ、異性から誰からも声をかけられず、遠巻きにされていたってこと?
それはそれで、なんだか、可哀想かもしれない……だって、貴族の男性なら、身分の釣り合う貴族令嬢以外から、声は掛けにくいもの。
「という訳で、近いうちにシャーロットと結婚しますので、よろしくお願いします!」
はきはきとダメ押しのように結婚宣言したハビエル様は、用は終わったとばかりに私を抱いたまま、呆然とした面々を置き去りに部屋を出た。
「……今夜は帰りたくはないと言っていたが……それは、流石に結婚式の後にしよう。俺たちの婚約は早々に発表するが、式となれば、時間は掛かるだろうから」
照れたような可愛らしい顔でそう言われても、私は怒涛のように押し寄せてくる新事実な展開にまだ心が付いていけていない。
……もしかして、着々と結婚式へと向かっています? 私たち。ていうか、今現在、軽い足取りで何処に向かっています?
私が城内で行ったこともないような方向に、長い足でスタスタと進んでいらっしゃいますよね?
それはそれで、なんだか、可哀想かもしれない……だって、貴族の男性なら、身分の釣り合う貴族令嬢以外から、声は掛けにくいもの。
「という訳で、近いうちにシャーロットと結婚しますので、よろしくお願いします!」
はきはきとダメ押しのように結婚宣言したハビエル様は、用は終わったとばかりに私を抱いたまま、呆然とした面々を置き去りに部屋を出た。
「……今夜は帰りたくはないと言っていたが……それは、流石に結婚式の後にしよう。俺たちの婚約は早々に発表するが、式となれば、時間は掛かるだろうから」
照れたような可愛らしい顔でそう言われても、私は怒涛のように押し寄せてくる新事実な展開にまだ心が付いていけていない。
……もしかして、着々と結婚式へと向かっています? 私たち。ていうか、今現在、軽い足取りで何処に向かっています?
私が城内で行ったこともないような方向に、長い足でスタスタと進んでいらっしゃいますよね?



