マチルダ様は尊い王族ではあるけれど、次期国王であるヒューバード様とは立場上敵うはずもないし、この機会に妹が従兄弟にあたるハビエル様へ、どれだけ迷惑をかけていたかということを理解したらしい。
だから、兄に逆らえぬマチルダ様としてはどうしようもなくなったので、異国に行くしかなかったのかもしれない。
結局のところ『王家の影』の私的利用については、私が何も言わなくても、ハビエル様の関係をヒューバート様が調べている時に発覚し王家全員へバレてしまったらしい。
『王家の影』をそんなことに使用するなどと、可愛い末姫に甘いはずの両陛下もカンカンになって怒っていたと聞くし、甘やかされたマチルダ様も反省してくださることを祈る。
「けど……あんなに素敵なハビエル様と結婚出来るのなら、もうなんでも良いわよね」
イザベラは私に目配せをしたので、私も微笑んで頷いた。
「ええ。それは、本当に間違いないわ」
ハビエル様は本当に素敵な男性だし、私の口下手(コンプレックス)をなんでもない事のように受け入れてくれた時に、私の大好きで唯一の人になってしまった。
◇◆◇
だから、兄に逆らえぬマチルダ様としてはどうしようもなくなったので、異国に行くしかなかったのかもしれない。
結局のところ『王家の影』の私的利用については、私が何も言わなくても、ハビエル様の関係をヒューバート様が調べている時に発覚し王家全員へバレてしまったらしい。
『王家の影』をそんなことに使用するなどと、可愛い末姫に甘いはずの両陛下もカンカンになって怒っていたと聞くし、甘やかされたマチルダ様も反省してくださることを祈る。
「けど……あんなに素敵なハビエル様と結婚出来るのなら、もうなんでも良いわよね」
イザベラは私に目配せをしたので、私も微笑んで頷いた。
「ええ。それは、本当に間違いないわ」
ハビエル様は本当に素敵な男性だし、私の口下手(コンプレックス)をなんでもない事のように受け入れてくれた時に、私の大好きで唯一の人になってしまった。
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