文芸部の冊子を握りしめて3階へと急ぎました。 「松本先輩、これどう思いますか?」 息を切らせて教室のドアを開けた私に松本先輩が慌てて近づいて来ました。 「どうしたの? なにかあった?」 「これ、読んでください」