事実は今もわからず終いです。


第二話 伸びる階段
俺はこの中学校にもう3年間通ってるけど、こんな奇妙な経験をしたのは初めてだった。
放課後、部活動を終えた俺は一旦3階にある教室に戻って机の中に入れっぱなしにしていたスマホを取って教室を出たんだ。

部活動が終わった頃だったから、18時は過ぎてたと思う。
当然クラスには誰もいないし、もう警備員が教室を施錠して回ってる時間だった。

俺のクラスがまだ施錠されていないのは幸いだったよ。
それでさ、来た階段を下ってたんだけど……いつまで経っても2階にたどり着けなかったんだよ。
あ、お前信じてないだろ?