その話を聞いてBちゃんはA子ちゃんが言っていた祠について思い出しました。
A子ちゃんが祠があると言っていた暗がりへと視線移動させたとき、木々の間を駆け抜けていく真っ白なモヤが見えました。

気のせいかと思った次の瞬間、A子ちゃんが甲高い悲鳴を上げて倒れてしまったんです。
その後は大騒ぎで、先生がスマホの電波が届く場所まで下りて救急車を呼んだりと、大変でした。

Bちゃんはその間、木々の間からお経のような声が聞こえてきていたと言います。
そしてお経が終わると同時にA子ちゃんは目を覚ましたとか。
もしかしてそれって、さっき男子生徒が話していた霊能者たちが助けてくれたってことなんでしょうか?