上野原ユキという怪異についてご報告ください

この学校の林間学校では小さな山の登り、みんなでテントを張って一晩明かすということをしています。
そのときA子ちゃんは山の木々をしきりに気にしていました。

「A子ちゃん、どうしたの?」
中学に入学してからA子ちゃんと仲良くしていたBちゃんが心配そうに声をかけました。
みんなはもう、夕飯のカレーを作る準備を開始しています。

「あそこの奥に祠が見えるの」
A子ちゃんが指さした先は真っ暗で何も見えません。
祠がある話なんて、先生も言っていませんでした。
A子ちゃんが霊感体質であることを知らないBちゃんは、冗談を言っているのだと思って相手にしませんでした。
ところが。