見知らぬ後輩が突然声をかけてきて、かなり驚いている様子でした。
私は自分のスマホをスカートのポケットから取り出して松先輩のSNSを表示させました。

「これ、先輩のアカウントですよね?」
スマホ画面に表示されたアカウントを確認した松本先輩が怪訝そうな表情になり、友人に「購買に言ってて」と告げて私に時間をくれました。

それからふたりでひと気の少ない、屋上へと続く階段の手前までやってきました。
「そのアカウントは確かに私のだけど、なんでわかったの?」