ソレが吊るされている真下には黒い液体が溜まっていて、中にウジがうごめいていました。
ソレは呼吸をしていませんでしたが、心臓は動いているようでした。
ソレが液だまりの横には『上野原ユキ』と書かれたネームが落ちていました。
「これさ、死なないんだ」
目隠しを外してくれた男子生徒が引きつり笑いをして言いました。
「4月からここに閉じ込めて、食べ物も飲み物も与えてないのに、死なないんだ」
男子生徒の声はガクガクと震えています。
周囲を見まわしてみると、みんな一様に青ざめていました。
「殴っても蹴っても、カッターで切り裂いても……内臓を引きずりだしても。死なないんだ」
ソレは呼吸をしていませんでしたが、心臓は動いているようでした。
ソレが液だまりの横には『上野原ユキ』と書かれたネームが落ちていました。
「これさ、死なないんだ」
目隠しを外してくれた男子生徒が引きつり笑いをして言いました。
「4月からここに閉じ込めて、食べ物も飲み物も与えてないのに、死なないんだ」
男子生徒の声はガクガクと震えています。
周囲を見まわしてみると、みんな一様に青ざめていました。
「殴っても蹴っても、カッターで切り裂いても……内臓を引きずりだしても。死なないんだ」



