すごく気分が悪くったんですが、口は誰かの手によって塞がれていたので文句を言うことも許されませんでした。
これからどんなことが起きるのか想像もつかず、心臓が破裂してしまいそうなほど緊張していました。

そんな中、人が動く気配を感じました。
右から左へ、左から右へ。
私の周りに沢山の生徒たちが集まってきているみたいでした。

「あなた、ちょっと首を突っ込みすぎよ。でもせっかくここまで来たんだから、真実を教えてあげる。その間は黙っていること、いい?」
もう頷くしかありません。
言うことを聞かなければ自分の命を危機にさらすことになると思って、私は必死の思いで首肯しました。