体育館で全校集会しているときの様子を俯瞰している映像がふいに脳裏に浮かんできたんです。
それは一瞬で消えていきましたが、みんな冬服か合服をきていました。
つまり、夏ではないということです。
「今、なにか思い出しかけました」
側頭部を抑えたまま言うと、七木田先輩が頷きました。
「大切なことを忘れてしまうのも、ひとつの怪異だったんだと思う。この記事について覚えている生徒は限られているから」
七木田先輩はそう言うと学校の怪異をひとつ付け足したのだった。
それは一瞬で消えていきましたが、みんな冬服か合服をきていました。
つまり、夏ではないということです。
「今、なにか思い出しかけました」
側頭部を抑えたまま言うと、七木田先輩が頷きました。
「大切なことを忘れてしまうのも、ひとつの怪異だったんだと思う。この記事について覚えている生徒は限られているから」
七木田先輩はそう言うと学校の怪異をひとつ付け足したのだった。



