すっかり雨が上がった放課後。

 アカネちゃんは明日から学校に来るけど、私たちは今日もアカネちゃんの家に来ている。

 モモカちゃんを除いて——

「モモカ、かなり落ち込んでる。みんなは信じてあげてね、モモカの事」

 ミドリちゃんも、自分のことのように落ち込んでいる。

「モモカには悪いけど、疑われてもしょうがないかもしれないね、それは……」

 明るいアカネちゃんも流石に元気が無い。

「あの子ああ見えて、正義感強いとこあるじゃん? もしかしたら……って思わなくもないんだよね」

 アオイちゃんも、少し疑ってるんだ……確かにモモカちゃん、正義感強いところはあるけど……

「スミレはどう思うの?」

 ミドリちゃんが聞いてきた。

「わ、私は、アカネちゃんと同じかな。疑われても仕方ないかもって、ちょっとだけ思ってる……」

 結局、アカネちゃんとおなじ事言ってる私。


「平原って子、夜のバイトなんだよね? なんでそんな時間に、モモカは市内ウロウロしてたんだろ」

 アオイちゃんがミドリちゃんに聞いた。

「確かにそうだよね……一度、LINEで聞いてみよっか。そういえばモモカってさ、毎日ってわけじゃないんだけど、夜の決まった時間帯にレスポンス悪い時があるんだよ。もしかすると、その日と関係があるのかもしれない」

 ミドリちゃんが送ったメッセージに、モモカちゃんからの返事はなかった。