学校、休みにならないかな……
そう思っちゃうほどの土砂降りの日、アカネちゃんは謹慎3日目を迎えました。今日がすぎれば、アカネちゃんは学校に復帰出来ます。
そして、そんな日に事件が起きたのです——
「モモカ! アンタでしょ、バイトチクったの!!」
同じクラスの平原さんが、教室に入ってくるなり大声を上げた。そう言えば平原さん、さっき校内放送で職員室に呼び出されてたっけ。
「え? なになに? 私何も言ってないよ」
モモカちゃんが慌てて否定する。
「だってバイト中に会ったの、あんただけなんだけど? ちゃんと次の日、口止めしたよね? ——私がバイトしてるって、意見箱に投函されてたって。A組の鈴木って子と同じように」
A組の鈴木とは、アカネちゃんの事だ。他の生徒は何ごとかと、教室がざわつき始める。
実はアカネちゃんのバイトが発覚した時も、投書を送ったのは誰だろう? と、クラスでもちょっとした話題になっていたんだ。
「鈴木って子、チクったのもあんたでしょ!!」
平原さんがモモカちゃんを睨みながら言う。
「いい加減にしなよ! モモカは違うって言ってんじゃん! 証拠とかあるわけ!?」
ミドリちゃんが平原さんの前に立ちはだかった。
「バイト初日にビラ配ってるとこ、こいつに見られたんだよ! ご丁寧に日付まで報告されてたみたいでさ! そこまで知ってるのは、こいつだけなんだよ! 絶対、謝らせるから!!」
そう言うと、平原さんは教室から出て行った。
モモカちゃんは……モモカちゃんは泣いていた。
そう思っちゃうほどの土砂降りの日、アカネちゃんは謹慎3日目を迎えました。今日がすぎれば、アカネちゃんは学校に復帰出来ます。
そして、そんな日に事件が起きたのです——
「モモカ! アンタでしょ、バイトチクったの!!」
同じクラスの平原さんが、教室に入ってくるなり大声を上げた。そう言えば平原さん、さっき校内放送で職員室に呼び出されてたっけ。
「え? なになに? 私何も言ってないよ」
モモカちゃんが慌てて否定する。
「だってバイト中に会ったの、あんただけなんだけど? ちゃんと次の日、口止めしたよね? ——私がバイトしてるって、意見箱に投函されてたって。A組の鈴木って子と同じように」
A組の鈴木とは、アカネちゃんの事だ。他の生徒は何ごとかと、教室がざわつき始める。
実はアカネちゃんのバイトが発覚した時も、投書を送ったのは誰だろう? と、クラスでもちょっとした話題になっていたんだ。
「鈴木って子、チクったのもあんたでしょ!!」
平原さんがモモカちゃんを睨みながら言う。
「いい加減にしなよ! モモカは違うって言ってんじゃん! 証拠とかあるわけ!?」
ミドリちゃんが平原さんの前に立ちはだかった。
「バイト初日にビラ配ってるとこ、こいつに見られたんだよ! ご丁寧に日付まで報告されてたみたいでさ! そこまで知ってるのは、こいつだけなんだよ! 絶対、謝らせるから!!」
そう言うと、平原さんは教室から出て行った。
モモカちゃんは……モモカちゃんは泣いていた。



