いつもの放課後のファミレス。
今日のカラーズはたったの3人。とても寂しいです。
「きっとね、平原のバイトをチクったのはアカネなんだと思う」
突然、ミドリちゃんがそんなことを言った。
一体どうして、そんなことが分かるの……?
アオイちゃんもきっと同じ気持ちなのだろう、ミドリちゃんに質問を投げかけた。
「アカネは、平原って子がバイトしてるの知ってたってこと?」
「後から思い出したんだけどね……モモカとアカネと3人でいる時、バイトの話題になったことがあるの。そしたらモモカ、『こないだの土曜日、平原がビラ配りのバイトしてた』って言い出して。今思えば、自分が隠れてバイトしてたから、話を反らしたかったのかな、なんて」
元気なくストローを回しながら、ミドリちゃんが言う。
「じゃ、アカネが早朝から学校に行っていたのは、平原って子をチクる投書をするためだったのか……」
「どっ、どうして!? 自分が誰かにチクられたから仕返し? アカネちゃんが!?」
アオイちゃんが言っている意味が、よく分からない。アカネちゃんが腹いせにそんな事をするとは、私には思えなかった。
「だからさ、アカネをチクったのもアカネ本人じゃないのか、って話」
ミドリちゃんの言葉に、アオイちゃんは小声で「だよね」と返した。
一体どういうこと……?
私だけが何も把握できていないみたいだ。
「スミレが分かってないようだから説明してみるけど……って、これはまだ仮説の段階だからね。
◆ 平原がバイトしている事をモモカから偶然聞く。
◆ アカネがバイトを始める。
◆ アカネがバイトをする事は、カラーズ以外には言わない。
◆ 早い段階で、自分自身をチクって謹慎処分を受ける。
◆ 謹慎処分中に平原をチクる。
こんなところかな……普通なら、チクった犯人はモモカかと思っちゃうじゃん」
「そうだね、2人がバイトしているのを知ってたのは、モモカだけだし」
「そ、そんな事してどうするの!? みんな辛い思いしかしないじゃない!!」
自分自身が驚くほどの大声を、私は出していた。
「スミレ……? 今、一番可哀想で、辛い立場になってる人は誰?」
ミドリちゃんが諭すように、そう聞いてきた。
「モモカちゃん……? でも、なんでそんな事をするの?」
私にはまだ分からない。
今日のカラーズはたったの3人。とても寂しいです。
「きっとね、平原のバイトをチクったのはアカネなんだと思う」
突然、ミドリちゃんがそんなことを言った。
一体どうして、そんなことが分かるの……?
アオイちゃんもきっと同じ気持ちなのだろう、ミドリちゃんに質問を投げかけた。
「アカネは、平原って子がバイトしてるの知ってたってこと?」
「後から思い出したんだけどね……モモカとアカネと3人でいる時、バイトの話題になったことがあるの。そしたらモモカ、『こないだの土曜日、平原がビラ配りのバイトしてた』って言い出して。今思えば、自分が隠れてバイトしてたから、話を反らしたかったのかな、なんて」
元気なくストローを回しながら、ミドリちゃんが言う。
「じゃ、アカネが早朝から学校に行っていたのは、平原って子をチクる投書をするためだったのか……」
「どっ、どうして!? 自分が誰かにチクられたから仕返し? アカネちゃんが!?」
アオイちゃんが言っている意味が、よく分からない。アカネちゃんが腹いせにそんな事をするとは、私には思えなかった。
「だからさ、アカネをチクったのもアカネ本人じゃないのか、って話」
ミドリちゃんの言葉に、アオイちゃんは小声で「だよね」と返した。
一体どういうこと……?
私だけが何も把握できていないみたいだ。
「スミレが分かってないようだから説明してみるけど……って、これはまだ仮説の段階だからね。
◆ 平原がバイトしている事をモモカから偶然聞く。
◆ アカネがバイトを始める。
◆ アカネがバイトをする事は、カラーズ以外には言わない。
◆ 早い段階で、自分自身をチクって謹慎処分を受ける。
◆ 謹慎処分中に平原をチクる。
こんなところかな……普通なら、チクった犯人はモモカかと思っちゃうじゃん」
「そうだね、2人がバイトしているのを知ってたのは、モモカだけだし」
「そ、そんな事してどうするの!? みんな辛い思いしかしないじゃない!!」
自分自身が驚くほどの大声を、私は出していた。
「スミレ……? 今、一番可哀想で、辛い立場になってる人は誰?」
ミドリちゃんが諭すように、そう聞いてきた。
「モモカちゃん……? でも、なんでそんな事をするの?」
私にはまだ分からない。



