放課後のいつものファミレス。
普段ならワイワイガヤガヤと、会話が止まらない私たち。だけど今日は、静まりかえっているのです……
私たちとは、アカネちゃん、ミドリちゃん、アオイちゃん、モモカちゃん、そして私スミレの5人組。
高校2年生にもなってちょっと恥ずかしいんだけど、自分たちのことを『カラーズ』なんて呼んだりしています。
あ、そうそう! ついでに、5人の紹介もしておきますね。
◎アカネちゃん
明るい性格で、いつも私たちを引っ張ってくれる、リーダー的存在! 見た目は、ザ・カワイイ女子! そしてカワイイだけじゃなく、とってもオシャレなのです。男子に一番モテるのは、アカネちゃんかな!?
◎ミドリちゃん
気の強いお嬢様、かつ影のリーダー。家から近いってだけで、私たちと同じ高校に通ってる。「私だけおばさん臭い名前がヤダ」が口癖です。見た目は、大学生に間違えられる大人びた雰囲気! 私の憧れ、大人女子!!
◎アオイちゃん
おすましクールさん。涼しい印象とは裏腹に、芯の通った熱い女子。5人の中で、私の親友的存在! 見た目はショートカットがよく似合う、高身長女子。ボーイッシュな見た目のせいか、バレンタインデーでは多くのチョコを貰ってました!!(そういう私もあげました♪)
◎モモカちゃん
アカネちゃんに負けず劣らずの明るい性格。困ってる人がいたら放っておけない、正義感の強い子。見た目はとにかくイケてる女子! 2年生になって転校してきたモモカちゃんを見に、上級生も下級生も見に来たくらい! うーん……一番モテるのはモモカちゃんかも!?
◎スミレ
わ、私です! こんな素敵グループに入れて貰っていいのかな? 感謝感謝の毎日です! 私の見た目は、カラーズの中で一番のチビッコ。ミドリちゃんには、カラーズのマスコットキャラクターなんて言われてます……
さてさて、何で今日は静まりかえっているのかと言いますと……
「疑いたくはないんだけどね……やっぱりここでしか言ってないの、バイトをしてたって事。——誰か、他の友だちに教えちゃったとかない?」
そう言ったのは、アカネちゃん。
アカネちゃんが内緒で始めたバイト、一週間も経たずに学校にバレちゃったんだって。ウチの学校、超アナログなんだけど、職員室の外に“意見箱”ってのが置いてあるんです。そこに、匿名で投書があったらしくて。
ウチの学校はバイトに関してはとても厳しく、どんな理由があろうと停学処分を受けちゃうんです。
「だからバイトなんかやめな、って言ったじゃない。お金なら貸してあげたのに」
そう言ったのは、ミドリちゃん。ミドリちゃん家、お金持ちだからなあ……私もいつか、こんなこと言ってみたい。
「友だちのプレゼント買うのに、お金借りるとか嫌だもん。お嬢様のミドリとは、お金の感覚が違うんだよ」
そう言って、アカネちゃんはグラスに入った氷をカラカラと回した。
「バイト中のアカネを、ウチの生徒が見ちゃったんじゃないの? お客さんで来たりとかなかった?」
こう言ったのは、親友のアオイちゃん。
「それはないよ。ウチのお店にくるお客さん、おばさんばかりだから。ウチの生徒じゃなくても、10代〜20代の子が来たら絶対気付くもん。——はぁ。どうして、バレちゃったんだろ」
そう言ってため息を一つつくと、アカネちゃんは新しいドリンクを取りに行きました。
普段ならワイワイガヤガヤと、会話が止まらない私たち。だけど今日は、静まりかえっているのです……
私たちとは、アカネちゃん、ミドリちゃん、アオイちゃん、モモカちゃん、そして私スミレの5人組。
高校2年生にもなってちょっと恥ずかしいんだけど、自分たちのことを『カラーズ』なんて呼んだりしています。
あ、そうそう! ついでに、5人の紹介もしておきますね。
◎アカネちゃん
明るい性格で、いつも私たちを引っ張ってくれる、リーダー的存在! 見た目は、ザ・カワイイ女子! そしてカワイイだけじゃなく、とってもオシャレなのです。男子に一番モテるのは、アカネちゃんかな!?
◎ミドリちゃん
気の強いお嬢様、かつ影のリーダー。家から近いってだけで、私たちと同じ高校に通ってる。「私だけおばさん臭い名前がヤダ」が口癖です。見た目は、大学生に間違えられる大人びた雰囲気! 私の憧れ、大人女子!!
◎アオイちゃん
おすましクールさん。涼しい印象とは裏腹に、芯の通った熱い女子。5人の中で、私の親友的存在! 見た目はショートカットがよく似合う、高身長女子。ボーイッシュな見た目のせいか、バレンタインデーでは多くのチョコを貰ってました!!(そういう私もあげました♪)
◎モモカちゃん
アカネちゃんに負けず劣らずの明るい性格。困ってる人がいたら放っておけない、正義感の強い子。見た目はとにかくイケてる女子! 2年生になって転校してきたモモカちゃんを見に、上級生も下級生も見に来たくらい! うーん……一番モテるのはモモカちゃんかも!?
◎スミレ
わ、私です! こんな素敵グループに入れて貰っていいのかな? 感謝感謝の毎日です! 私の見た目は、カラーズの中で一番のチビッコ。ミドリちゃんには、カラーズのマスコットキャラクターなんて言われてます……
さてさて、何で今日は静まりかえっているのかと言いますと……
「疑いたくはないんだけどね……やっぱりここでしか言ってないの、バイトをしてたって事。——誰か、他の友だちに教えちゃったとかない?」
そう言ったのは、アカネちゃん。
アカネちゃんが内緒で始めたバイト、一週間も経たずに学校にバレちゃったんだって。ウチの学校、超アナログなんだけど、職員室の外に“意見箱”ってのが置いてあるんです。そこに、匿名で投書があったらしくて。
ウチの学校はバイトに関してはとても厳しく、どんな理由があろうと停学処分を受けちゃうんです。
「だからバイトなんかやめな、って言ったじゃない。お金なら貸してあげたのに」
そう言ったのは、ミドリちゃん。ミドリちゃん家、お金持ちだからなあ……私もいつか、こんなこと言ってみたい。
「友だちのプレゼント買うのに、お金借りるとか嫌だもん。お嬢様のミドリとは、お金の感覚が違うんだよ」
そう言って、アカネちゃんはグラスに入った氷をカラカラと回した。
「バイト中のアカネを、ウチの生徒が見ちゃったんじゃないの? お客さんで来たりとかなかった?」
こう言ったのは、親友のアオイちゃん。
「それはないよ。ウチのお店にくるお客さん、おばさんばかりだから。ウチの生徒じゃなくても、10代〜20代の子が来たら絶対気付くもん。——はぁ。どうして、バレちゃったんだろ」
そう言ってため息を一つつくと、アカネちゃんは新しいドリンクを取りに行きました。



