「だから…ごめん。別れてほしい」

私ただ呆然とした。

「じゃあ、話はそれだけ。じゃあね」

ねぇ、待って…。嫌だ…。
「祐也!」
彼が振り向く。呆れたような、そんな表情だった。
「なに?」
この感じ、もうだめだな。
「…っ、ごめん。なんでもない。今まで付き合ってくれてありがとう」
精一杯の意地っ張りの笑顔をつくってそう言った。


私はここまで、祐也(ゆうや)を好きだったなんてー