焦って顔を上げると、不思議そうに小さく首を傾げた綿谷くんと目が合った。 し、心臓がっ…!…ちがう、そうじゃなくてっ! 一瞬全く違う考えが浮かんだけど、それを脳内でかき消す。 「授業なんてサボって、ずっとここにいればいいだろ」 と、綿谷くんがとんでもないことを言い出した。 「な、何言ってるんですか!サボるなんて絶対だめです!」 「別に授業なんて聞かなくてもわかる」 「それは綿谷くんの場合です。私の場合は1回逃すだけでもちんぷんかんぷんなんですから、サボるなんて絶対だめです!」