クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!



「…ふうん」


私の言葉に日向ちゃんは少し不思議そうに声を漏らしたと思ったら、にやり、と何か不敵な笑みを浮かべた。


「今日は天気もいいし、中庭で食べようよ。気分も晴れるだろうし、お悩みごとがある華子さんにはぴったりの場所だしね」


「えっ!?」


まるで私の心を読んだかのように言う日向ちゃんは、「ほらほら、早く!」と、私の腕を引いて教室を出ていく。


はあ……


そっと心の中でため息をしたつもりが、口に出ていたらしい。


日向ちゃんに、「ため息ばっかつくと、幸せ逃げるわよ」なんて言われちゃった。