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ぼんやりと授業を受けていたせいか、昼休みまではあっという間だった。
みんなはお弁当を持ってそれぞれの場所に散っていくけど、私は教科書を広げたまま、頬杖をつきながら黒板を見つめていた。
「華子、お昼にしよー」
日向ちゃんの呼びかけにも変わらず上の空な私に、日向ちゃんの声が耳元で弾けた。
「華子!」
「へあっ!?」
びくりと反射的に体が動いたのを感じながら、私は顔を上げた。
そこにはお弁当を片手に腕を組んだ日向ちゃん。
「"へあっ!?"じゃないわよ。お昼休み始まったのに、いつまで授業してるの?」
「あ…ごめんね、ちょっとぼんやりしてた…」


