「そうだな、実に考えられた道作りと店の配
置も計画的になっていたな。エクスポリア国
の参考になるなあ」
「あら、さすがね。補佐官の目で見ていたん
だ。やっぱりレッドは帰った方が良いんじゃ
ない」
「何言ってるんだ帰るならユミアも一緒だよ
一人では帰らないからな」
そして二人は次の日も次の日も王都の散策を
いろんな目で見ながら歩き回った。
時には乗合馬車で風光明媚な湖のある町まで
足を延ばした。
乗合馬車に乗るアウスレッドの横に座りなが
らユミアはクスクスと笑いが止まらなかった
アウスレッドが何を笑っているのかというの
で、こっそりと
「レッドが乗合馬車に乗っているのが信じら
れなくて、でも乗合馬車なのにどこかの領主
様みたいで、皆ソワソワしているのが可笑し
くて」
「なんだよ、もう平民なんだから乗合馬車で
もなんでも乗るよ」
「エクスポリアの3大公爵家の嫡男だなんて
分かったらみんなびっくりするわね」
「この国ではエクスポリアの公爵なんて関係
ないよ。ただの無職の男だよ」
アウスレッドは侍従のモンドを港でエクスポ
リア国に返そうとしたが、彼は頑として聞き
入れずアウスレッドに従ってここまでやって
来た。
とりあえず近くの宿屋に泊めている。
アウスレッドとユミアがこの先どうするか決
めたら公爵家や宰相にも知らせなければなら
ないので、その連絡に侍従はしばらくこちら
に滞在させておくのも悪くない。
置も計画的になっていたな。エクスポリア国
の参考になるなあ」
「あら、さすがね。補佐官の目で見ていたん
だ。やっぱりレッドは帰った方が良いんじゃ
ない」
「何言ってるんだ帰るならユミアも一緒だよ
一人では帰らないからな」
そして二人は次の日も次の日も王都の散策を
いろんな目で見ながら歩き回った。
時には乗合馬車で風光明媚な湖のある町まで
足を延ばした。
乗合馬車に乗るアウスレッドの横に座りなが
らユミアはクスクスと笑いが止まらなかった
アウスレッドが何を笑っているのかというの
で、こっそりと
「レッドが乗合馬車に乗っているのが信じら
れなくて、でも乗合馬車なのにどこかの領主
様みたいで、皆ソワソワしているのが可笑し
くて」
「なんだよ、もう平民なんだから乗合馬車で
もなんでも乗るよ」
「エクスポリアの3大公爵家の嫡男だなんて
分かったらみんなびっくりするわね」
「この国ではエクスポリアの公爵なんて関係
ないよ。ただの無職の男だよ」
アウスレッドは侍従のモンドを港でエクスポ
リア国に返そうとしたが、彼は頑として聞き
入れずアウスレッドに従ってここまでやって
来た。
とりあえず近くの宿屋に泊めている。
アウスレッドとユミアがこの先どうするか決
めたら公爵家や宰相にも知らせなければなら
ないので、その連絡に侍従はしばらくこちら
に滞在させておくのも悪くない。



