僕の愛しい泥棒娘

時を同じくして母の実家のアズナール男爵が
誓約書にサインのあったダミアン商会につい
て重要な情報を入手したのだ。

隣国から多くの物を輸入しているダミアン商
会だが、隣国を通して他の国から剣や槍や弓
矢に今その国で作られている新しい武器の銃
と言う物を大量に発注したと言う情報を入手
した。

銃とはどういう武器なのかよく分からないの
だが、とにかく戦争を始めそうな勢いで武器
を集めているらしい。

そして、隣国から傭兵も募っていると言う情
報がもたらされた

これを聞いてアウスレッドは国王にすぐに動
いてもらった。隣国に物申したのだ。

隣国がそんなに大量の武器を集めていると言
うのはどういうことだと我が国に戦争を仕掛
ける準備をしているのかとの抗議の文を国王
の名で早急に送った。

隣国は慌ててその商会を調べてみると言って
1日で返事をよこした。

確かに貴国のダミアン商会から大量の武器の
発注があった事が発覚し、隣国の王家からは
自国の商会に詳細を確認したとの報告がきた
武器の輸入や輸出に関しては、必ず報告を挙
げるようになっていると言う法律があると言
うのに、これを怠ったとしてその商会には厳
しい罰則が与えられると言う返事が来た。

そして隣国の王家からエクスポリア国に対し
手の謝罪文が送られてきた。

宰相は当国のダミアン商会からの武器の輸入
の注文書を送ってもらうように依頼した。

ダミアン男爵のサインがあればその現物を送
ってもらう事、またダミアン商会には何も知
らせないようにして欲しいとも念を押した

ここから一気にワイナリー公爵を潰せるかも
知れない。