アイシングクッキーとマドレーヌは今度店を
大きくして、カフェコーナーができればメニ
ューに入れたいものなのだ。
サリーヌにも味見してもらえて丁度良かった
アイシングをするときは、クッキー生地の砂
糖はかなり控えめにした。
サリーヌの評価も高かったので、公爵家に行
く午後に焼いて冷ましたものを箱に入れて持
っていくことができた。
後は夫人と妹さんの為に上品なビーズの小物
入れと華やかに刺繍を施したハンカチ等も持
っていくことにした。
始めてよそのお家に招かれていくので、ユミ
アは何をどうしたらいいか全くわからなかっ
たが、自分の自慢のお店の商品を贈るのが一
番だろうと考えたのだ。
今、ユミアはダミアサール公爵家の迎えの馬
車に乗っている。
目の前にはアウスレッドが座って緊張するユ
ミアの様子を楽しそうに見ている。
「アウスレッド様、私が緊張しているのを、
面白がっていますよね」
「うん、ごめん。緊張してそわそわしている
ユミアが可愛くて目が離せないんだ」
そう言うと華やかに笑った。
「もう、失礼ですね。帰りますよ」
「それは困る。家族は皆ユミアに会えるのを
楽しみにしているんだから」
「私の事はご家族にどんなふうに、話されて
いるんですか?」
「君にはテイアラを取り返すのを助けてもら
ったと言ってあるだけなんだ。誓約書の事も
話していない。あれは確かな筋から入手した
事になっている」
「そうですか?わかりました」
大きくして、カフェコーナーができればメニ
ューに入れたいものなのだ。
サリーヌにも味見してもらえて丁度良かった
アイシングをするときは、クッキー生地の砂
糖はかなり控えめにした。
サリーヌの評価も高かったので、公爵家に行
く午後に焼いて冷ましたものを箱に入れて持
っていくことができた。
後は夫人と妹さんの為に上品なビーズの小物
入れと華やかに刺繍を施したハンカチ等も持
っていくことにした。
始めてよそのお家に招かれていくので、ユミ
アは何をどうしたらいいか全くわからなかっ
たが、自分の自慢のお店の商品を贈るのが一
番だろうと考えたのだ。
今、ユミアはダミアサール公爵家の迎えの馬
車に乗っている。
目の前にはアウスレッドが座って緊張するユ
ミアの様子を楽しそうに見ている。
「アウスレッド様、私が緊張しているのを、
面白がっていますよね」
「うん、ごめん。緊張してそわそわしている
ユミアが可愛くて目が離せないんだ」
そう言うと華やかに笑った。
「もう、失礼ですね。帰りますよ」
「それは困る。家族は皆ユミアに会えるのを
楽しみにしているんだから」
「私の事はご家族にどんなふうに、話されて
いるんですか?」
「君にはテイアラを取り返すのを助けてもら
ったと言ってあるだけなんだ。誓約書の事も
話していない。あれは確かな筋から入手した
事になっている」
「そうですか?わかりました」



