「君の協力があってこそだろう。本当は国が
しなければいけない事を君が代わりにやって
くれているんだな。領民から搾取するだけの
あくどい貴族から奪って本来なら国で保護さ
れなければいけない人達に、人間らしい生活
を取り戻させている。それもただ施すだけで
なく自立ができるように導いている。君や院
長には頭が下がるよ」
「私が孤児院に引き取られたときは一日2回
の薄い野菜が少し入っただけのスープだけで
した。時々1回になったりするんですが…で
も誰も文句は言いませんでした。院長やシス
ター達も同じだったんです。院長達大人はも
っと足りなかったと思います。でも、私達と
同じものを食べて頑張って孤児院を運営して
くれていたんです」
「それでジャガイモを栽培しようと言ったの
はユミア?」
ユミアは恥かしそうに“ええ”とだけ言った。
「母がそういえばずっと前に孤児院のジャガ
イモ料理が変わっていてすごく美味しいと言
っていた。それを家の料理人に教えて今では
うちの定番料理になってるよ」
「えっ、フライドポテト?」
「うん、マッシュルームもね。それにキュウ
リやトマトや他にも野菜を入れてマッシュル
ームサラダとか命名して喜んでたな。今も時
々出してくれる。僕と弟はフライドポテトが
大好物なんだ」
ユミアは自分の考案したものが公爵家で採用
されているなんてびっくりしたが、なぜだか
胸の辺りがポカポカして嬉しくて幸せな気持
ちになった。
しなければいけない事を君が代わりにやって
くれているんだな。領民から搾取するだけの
あくどい貴族から奪って本来なら国で保護さ
れなければいけない人達に、人間らしい生活
を取り戻させている。それもただ施すだけで
なく自立ができるように導いている。君や院
長には頭が下がるよ」
「私が孤児院に引き取られたときは一日2回
の薄い野菜が少し入っただけのスープだけで
した。時々1回になったりするんですが…で
も誰も文句は言いませんでした。院長やシス
ター達も同じだったんです。院長達大人はも
っと足りなかったと思います。でも、私達と
同じものを食べて頑張って孤児院を運営して
くれていたんです」
「それでジャガイモを栽培しようと言ったの
はユミア?」
ユミアは恥かしそうに“ええ”とだけ言った。
「母がそういえばずっと前に孤児院のジャガ
イモ料理が変わっていてすごく美味しいと言
っていた。それを家の料理人に教えて今では
うちの定番料理になってるよ」
「えっ、フライドポテト?」
「うん、マッシュルームもね。それにキュウ
リやトマトや他にも野菜を入れてマッシュル
ームサラダとか命名して喜んでたな。今も時
々出してくれる。僕と弟はフライドポテトが
大好物なんだ」
ユミアは自分の考案したものが公爵家で採用
されているなんてびっくりしたが、なぜだか
胸の辺りがポカポカして嬉しくて幸せな気持
ちになった。



