「はい分かりました」
アウスレッドは御者に公爵家に向かうように
指示を出すと、ユミアになぜこんな風に貴族
の屋敷に侵入しても表ざたになっていないの
かと尋ねた。
ユミアは、取ってくるのは本当に宝石も1つ
か2つであまりもう使っていないものや着な
くなったであろうドレスも1~2着、そして
現金も最後は分かっても良いのであるだけも
らってくるが、それまでは300ギースまでと
決めているから、ほとんどの不正をしている
ような貴族は気が付かないし、最後にごっそ
り取られて初めて気付くのだが不正が明るみ
に出ることを恐れて騎士団には訴えないのだ
と言う事をアウスレッドに話して聞かせた。
「時々貧民街の貧しい家にお金が降って来て
“神の使いの手”と言われているのはまさか
きみなのか?」
「ええ、ときどき。そんな事しかできないん
ですが、いつかそんな貧困層の子供達も助け
ることができればと、思っていますが今はま
ず孤児院の方が先なんです。何でもかんでも
できる訳でもないし、とてつもなく長い時間
がかかります。孤児院も子供達全員が読み書
きができて初歩的な計算ができるようになる
までに、10年かかりました。そして今は孤
児院の収支もプラスになって来ています。子
供達の食料事情も生活環境もとても良くなっ
てきたんです。院長先生やシスター達のお陰
です」
アウスレッドは御者に公爵家に向かうように
指示を出すと、ユミアになぜこんな風に貴族
の屋敷に侵入しても表ざたになっていないの
かと尋ねた。
ユミアは、取ってくるのは本当に宝石も1つ
か2つであまりもう使っていないものや着な
くなったであろうドレスも1~2着、そして
現金も最後は分かっても良いのであるだけも
らってくるが、それまでは300ギースまでと
決めているから、ほとんどの不正をしている
ような貴族は気が付かないし、最後にごっそ
り取られて初めて気付くのだが不正が明るみ
に出ることを恐れて騎士団には訴えないのだ
と言う事をアウスレッドに話して聞かせた。
「時々貧民街の貧しい家にお金が降って来て
“神の使いの手”と言われているのはまさか
きみなのか?」
「ええ、ときどき。そんな事しかできないん
ですが、いつかそんな貧困層の子供達も助け
ることができればと、思っていますが今はま
ず孤児院の方が先なんです。何でもかんでも
できる訳でもないし、とてつもなく長い時間
がかかります。孤児院も子供達全員が読み書
きができて初歩的な計算ができるようになる
までに、10年かかりました。そして今は孤
児院の収支もプラスになって来ています。子
供達の食料事情も生活環境もとても良くなっ
てきたんです。院長先生やシスター達のお陰
です」



