僕の愛しい泥棒娘

次の日は朝から客が多くてユミアもサリーヌ
もてんてこ舞いしていた。

ユミアが最近お店に出したアロマキャンドル
がとても人気なのだ。

今はユミア一人で作っているので数がそんな
に出せない。頑張っても一日20個ほどだ。

サリーヌはユミアが教えたビーズのアクセサリ
ー作りにはまっている。

彼女は色の配色にセンスがあるのでこれも
作って店に出すと直ぐに売れてしまう。

サリーヌは“シャウルー“がオープンするのに,
それこそ寝る間を惜しんで手伝ってくれた。

ユミアがカフェに働きに出ている間も、壁に
色を縫ったり棚を作ったり2階のそれぞれの
部屋を整えたり、商品のビーズアクセサリー
作りも暇を見てはやっていた。

ユミアが雑貨屋をやりたいと言っていたのも
夜の仕事の事もサリーヌは知っていた。

そしていつしか彼女の夢も雑貨屋を始める事
になったのだ。

1階は店と小さなキッチンとダイニングスペ
ースしかないが、二人にとってここは小さな
お城で随一帰れる場所なのだ。

今では二人は本当の姉妹の様にお互いを
大切に思っている。

そして今は孤児院の女の子でミリアとケイト
が手伝いに来てくれている。

ミリアはとても起用でサリーヌがビーズアク
セサリー作りを手伝わせていたら、とても上
手に作ることが分かって、ミリアにはお店の
奥でビーズアクセサリーを作ったり、時々破
損した物を持ってきて直してほしいと言われ
るので工賃を取って修理も請け負っている。