夜会の日の夜ユリアはアウスレッドを見送る
と直ぐに”シャウルー“に行った。そこで着替
えて侍女に変装をして伯爵邸に向かった
夜だけれどまだ侍女や侍従も働いている時間
なので、侍女として中には入れれば何とかな
る。
サリーヌは伯爵邸の侍女のお仕着せも用意し
ていてくれた。最近10名ほど新しく雇い入
れたらしいので、顔が分からなくても怪しま
れないだろう。
サリーヌには、十分気を付けてダメだと思っ
たら無理をしないですぐに引き返してくる事
を約束させられた。
上手く邸内には入れたのだが、最初裏門の方
から侵入しようと思っていたのだが、裏門に
は屈強な警護の騎士が3人ほどいて、裏門は
諦めた。
でも使用人達が出入りするところは必ずある
はずなので表に回ってみると正門の横に小さ
な門があって幸いにも何人かの侍女が出入り
していた。
そこから何食わぬ顔で邸内に入ったユミアは
直ぐに1階にある執務室に向かった。
ここは旧ワイナリー家のように2階には伯爵
の書斎はなかった。
ユミアは間取りもすべて頭に入っているのだ
伯爵の書斎が無ければ執務室しかない。
または執務室の横にある図書室か…
図書室の場所が少し不自然な気がするのだ。
たいてい図書室は屋敷の端の方に会って皆が
利用しやすくゆっくり本を読めるような場所
に作るものだ。それに図書室という程広くは
なさそうだ。
とにかく執務室を探してみようと、入ってみ
ると書類は乱雑に机の上に積まれていて少し
くらい書類が無くなっても気が付かないだろ
うと言うレベルだった。
まず隠し金庫がないか調べた壁の絵画の裏に
あったがそこには宝石類しか入っていなかっ
た。ではやはり机の引き出しかと思って机に
向かいかけて、暖炉の上に不自然な彫像が、
置かれているのに気づいた。
人物像でもなく子供が作ったような意味が分
からない塊に何かが彫り込まれてあった。
葉っぱと花のようだ。
ユミアはその彫像に興味を惹かれて手に取ろ
うと動かしてみたら、暖炉の横の煉瓦の一部
がぱかっと開いた。
その中に目当ての物が入っていた。これを持
って行っては伯爵が警戒して栽培している所
を焼き尽くすかもしれない。
ユミアは盗っていかないで書いてあることを
素早く読んだ。
栽培場所や薬の生成場所もその近くにあるよ
うだ。薬の作り方が詳しく書いてあった。
と直ぐに”シャウルー“に行った。そこで着替
えて侍女に変装をして伯爵邸に向かった
夜だけれどまだ侍女や侍従も働いている時間
なので、侍女として中には入れれば何とかな
る。
サリーヌは伯爵邸の侍女のお仕着せも用意し
ていてくれた。最近10名ほど新しく雇い入
れたらしいので、顔が分からなくても怪しま
れないだろう。
サリーヌには、十分気を付けてダメだと思っ
たら無理をしないですぐに引き返してくる事
を約束させられた。
上手く邸内には入れたのだが、最初裏門の方
から侵入しようと思っていたのだが、裏門に
は屈強な警護の騎士が3人ほどいて、裏門は
諦めた。
でも使用人達が出入りするところは必ずある
はずなので表に回ってみると正門の横に小さ
な門があって幸いにも何人かの侍女が出入り
していた。
そこから何食わぬ顔で邸内に入ったユミアは
直ぐに1階にある執務室に向かった。
ここは旧ワイナリー家のように2階には伯爵
の書斎はなかった。
ユミアは間取りもすべて頭に入っているのだ
伯爵の書斎が無ければ執務室しかない。
または執務室の横にある図書室か…
図書室の場所が少し不自然な気がするのだ。
たいてい図書室は屋敷の端の方に会って皆が
利用しやすくゆっくり本を読めるような場所
に作るものだ。それに図書室という程広くは
なさそうだ。
とにかく執務室を探してみようと、入ってみ
ると書類は乱雑に机の上に積まれていて少し
くらい書類が無くなっても気が付かないだろ
うと言うレベルだった。
まず隠し金庫がないか調べた壁の絵画の裏に
あったがそこには宝石類しか入っていなかっ
た。ではやはり机の引き出しかと思って机に
向かいかけて、暖炉の上に不自然な彫像が、
置かれているのに気づいた。
人物像でもなく子供が作ったような意味が分
からない塊に何かが彫り込まれてあった。
葉っぱと花のようだ。
ユミアはその彫像に興味を惹かれて手に取ろ
うと動かしてみたら、暖炉の横の煉瓦の一部
がぱかっと開いた。
その中に目当ての物が入っていた。これを持
って行っては伯爵が警戒して栽培している所
を焼き尽くすかもしれない。
ユミアは盗っていかないで書いてあることを
素早く読んだ。
栽培場所や薬の生成場所もその近くにあるよ
うだ。薬の作り方が詳しく書いてあった。



